長野県小谷村にある白馬乗鞍温泉スキー場。白馬乗鞍温泉スキー場には、ゲレンデ直結型の白馬アルプスホテルがある。その白馬アルプスホテルに、ゲレンデに隣接する形で屋外サウナとプール、ジャグジーなどが楽しめる「アクアオアシス」が2024年8月に誕生した。スキーは中級バーンで目下練習中& 日本全国やフィンランドのサウナをめぐるサウナ愛好家の筆者が、「アクアオアシス」を体験してきたのでレポートしたい。

まずは大浴場の脱衣所で水着に着替え、「アクアオアシス」へ。階段を下ると、まず室内にあるジャグジーやスチームサウナ、寝湯、うたせ湯があるエリアに到着する。今回はサウナをまず体験したいので、氷点下に差し掛かかろうかという外気温の中、扉を開けサウナへいそいそと移動。二重扉になっているので、外気がそのままサウナ室に流れ込むことはない。


サウナの中は外壁と同じく真っ白な空間。天井や壁、座面など全てが柔らかな曲線で出来ていて、かまくらの中にいるような安心感がある。窓の外には先ほどまで滑っていたゲレンデが見えて、水着で屋外の熱い空間にいることが不思議に思えてくる。このサウナ室は、アースバッグサウナと呼ばれ蓄熱性の高い土を積み上げて作られている。そのためストーブの暖かさだけでなく、床や天井、壁全体からもしっかりと熱が伝わってきて体の芯から暖まる構造になっている。スキーやスノーボードで冷えた足先もどんどん温まるので嬉しい。



サウナではロウリュが可能。柄杓で一杯の水をゆっくりとサウナストーンにかけると、ジュワ~~~という心地よい音とともに全身を包むように上から蒸気が降り注ぐ。目を閉じて集中し、頭、背中、足と順番に柔らかい蒸気を受け止めていると、心と体が徐々にほぐされていくのが分かる。丸みを帯びた壁と天井のお陰で舞い上がった蒸気はサウナ室全体に降りてくるので、どこに座っていても心地よく楽しめる。
砂時計で確認しながら、だいたい10分くらい経ったところでそろそろプールに入れそうかなと思い外へ。シャワーで汗を流しプールに足を入れてみるとそこまで冷たくはない。そのまま全身を委ね、ふわ~と浮いてみる。これがこのままととのいそうなくらい気持ちいい。外気温がマイナスに近づくこの時期にはキンキンの水風呂ではなく、ここのような26℃くらいの温水プールがまさにちょうどいいセッティング。

体が少し冷えてきたらジャグジーもある。40℃前後に設定されているので、リラックスしながら空やゲレンデを眺められる。何セットか繰り返していると、そのうち雲に西日が反射してオレンジ色に。最高のチルアウトタイムが到来。スキー場の中でこの体験が出来るのは貴重!


「アクアオアシス」の室内エリアでジャグジーやうたせ湯でゆっくりしてもよし。水着を脱いで自慢の温泉を堪能するもよし。スキーやスノーボードといったアクティビティ体験に限らず、こういったリラックスできる環境がアップデートされると、さらに快適で楽しい滞在になる。

●白馬アルプスホテル「アクアオアシス」について
住所:長野県北安曇郡小谷村千国乙12851 白馬アルプスホテル内
電話:0261-82-2811(ホテル代表)
営業時間:12:00 ~20:00
※ビジターの最終入場は19:00
※宿泊者は大浴場の営業時間 6:00~9:00 / 10:00~22:00(最終入場)の間も利用可能
入場料金:
宿泊者:無料
ビジター:大人(中学生以上)4,000円、子ども(小学生以上)2,000円
ローカル割:大人(中学生以上)2,000円、子ども(小学生以上)1,000円
※糸魚川市・小谷村・白馬村・大町市在住の方限定
その他:タオルや水着のレンタルあり