ここ2シーズンほど小雪だった上信越エリアだが、2025シーズンは12月の中旬からの降雪により、ようやく例年というか、いつもの雪景色となった。雪不足に悩まされた豪雪地帯のスキー場にも、この年末年始は歓喜の声が聞こえてきた。

 適度な降雪は恵みの雪、今シーズンも美しい雪景色と極上のパウダースノーを楽しんでいきたい。上越エリアに住む筆者おすすめのローカルスキー場を紹介したい。

■海を眼前に刻め! 最高のパウターン! 非圧雪主義シャルマン火打(ひうち)スキー場

朝イチの1本。気持ちよく上がるスプレーにリフトからも歓声が上がる!

 新潟県糸魚川市にあるシャルマン火打スキー場は、豊富な積雪量と起伏に富んだ自然地形でパウダーファンに人気のスキー場だ。年末年始には北は北海道、南は九州と、遠方からの県外ナンバーの車も見かけ、その人気のほどがうかがえる。先がトガって太めのスノーボードや、フィッシュテールと呼ばれている特殊な形状のスキー板など、パウダー専用機と呼ばれる様々なギアを見ることができる。ヘルメットバックパックなどの装着率も高い。

 パウダーハイシーズンにここに来る人の求めるものは、やはり自然地形での最高のパウダーターン! まとまった降雪のあった日の朝、リフトに集まる滑り手達の熱気はだいぶ高めだ。

 ゲレンデのコースレイアウトはシンプルで、実働しているリフトは2本。そのうちの4人乗りリフトに乗れば、ゲレンデトップに着くというもの。トップからの見晴らしは素晴らしく、天気が良ければ日本海に佐渡島。振り返れば火打山や焼山等の大パノラマが広がる。

 迂回路を切った初級コースもあり、楽しみ方は色々だ。ゲレンデの7割が自然地形の非圧雪バーンなので、雪深い日はやはりパウダー専用機が望ましい。うまい具合に圧雪バーンがあるので、初めて来る方や、パウダーを練習したい! という人は、圧雪バーンを目印にしながら気持ちよく滑ることができるはずだ。