■こちらは30年も人気が続いている「コネロ 3 GTX」

 そして、もうひとつがアクの「コネロ 3 GTX」です。「こちらは、なんと30年も前からあるモデルで、いまは3代目となっている超ロングベストセラーなんです」(難波さん)

30年も前からあるモデルの3代目、アク「コネロ 3 GTX」

 最近は、軽量化されたり、足首まわりがやわらかくなったりといったシューズが増えている中で、「トラディショナルな硬さを残したシューズなのに、ずっと売れている意外性のある存在」(難波さん)ということです。デザイン的にも、けっこう万人受けしそうですし、今後も長く残っていきそうですね。

 また、「コネロ」は、幅広のモデルも用意されているため、サイズのバリエーション的にも選びやすいというのも人気の理由と言えそうです。

■ソールが硬くて、アッパーもしっかりとした作り

 「コネロ 3 GTX」は、ソールが硬めで、アッパーもしっかりとしたハイカットタイプです。日帰り登山はもちろん、標高2,000m以上での小屋泊、テント泊などステップアップしていきたい人にも向いています。「低山ハイキングからアルプス縦走まで、一足でなるべくカバーしたいという方にも人気があります」(難波さん)

一足でなるべくカバーしたいという人にも人気

 ソールは信頼性の高いビブラム製で、グリップ性も高く、ラグもしっかり深くなっているので泥はけも良好。「ソールが硬いことで、岩場続きの稜線などを歩くときも、足の裏をしっかり守ってくれるので疲れにくいです」(難波さん)。岩の隙間に体重をかけたときもフラットに立てるため、安定感があります。

ラグも深いので泥はけも良好

 アッパーの素材は、ネイビー色の部分は天然のスエードレザーを使っていて、耐久性や衝撃吸収性も高く、ピタッとなじんでくれます。また、茶色の部分には、レザーっぽい風合いのマイクロファイバーという人工の革を使っており、少し硬めの生地が足首まわりもしっかりサポートしてくれます。「靴ひもを締めたときに、包まれるような感触が得られるのが人気です」(難波さん)

天然のスエードレザーを使い、ピタッとなじむ

 ちなみに、靴ひもを掛けるフックの角が丸みを帯びているのも特徴で、靴ひものすべりがいいので、履くときのストレスが少ないそうです。

■まさに“定番”と呼ぶにふさわしい2モデル

 スポルティバの「ボルダー X ミッド GTX」とアクの「コネロ 3 GTX」は、どちらもロングに売れているだけあって、多彩な魅力を備えているモデルだということがわかりました。

 タイプの異なる両モデルですが、安定感のある硬さ、グリップ性の高さ、履きやすさ、そしてデザインの良さという基本部分がとても優れています。まさに“定番”と呼ぶにふさわしい2モデルです。

 

【商品情報】
ボルダー X ミッド GTX(LA SPORTIVA)
参考価格/34,100円(税込)
アッパー素材/スエードレザー
サイズ/23.7~30.3cm
高さ/ミッドカット
https://www.sportivajapan.com/product-approach/boulderxmidgtx/
https://www.yodobashi.com/product/100000001004540982/

コネロ 3 GTX(AKU)
参考価格/46,500円(税込)
アッパー素材/スエード+Air8000+マイクロファイバー+ラバーランドプロテクション
サイズ/22.0~30.0cm
高さ/ハイカット
https://www.yodobashi.com/product/100000001005453918/

【取材協力】
石井スポーツ 登山本店(東京都千代田区神田神保町1-6-1 タキイ東京ビル2階)
https://www.ishii-sports.com/shop/honten/
難波花英さん
プロフィール/大学時代にワンダーフォーゲル部に所属し、登山に夢中になる。最も感動した山は、日本三霊山である白山(石川県)。シューズ選びの専門家「JAFT認定 スポーツシューフィッター」の資格を持ち、日々、登山の魅力や装備の重要性を多くの人に発信している。

お話をうかがった石井スポーツ 登山本店の難波花英さん