豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんの登山&キャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、石井スポーツ登山本店の難波さんに「登山靴選び」をテーマに「ユニークな構造を採用したシューズ」を教えていただきました。
■ユニークな構造を持つ「ロケットミッド DFS GTX」
登山靴売り場を見ると、ズラリと数多くのモデルが並んでいます。形もカラーも多種多様で、素材や構造など、各社、各ブランドが工夫を凝らしていることがわかります。
そんなたくさんの中から、ユニークなモデルとして難波さんがセレクトしてくれたのが、AKU（アク）の「ロケットミッド DFS GTX」です。以前は男女用ともに用意されていましたが、現在はウィメンズ用だけのラインナップとなっています。
■2本の靴ひもを使う「デュアルフィットシステム」がユニーク
「ロケットミッド DFS GTX」はハイキングモデルで、低山向けのミッドカットタイプです。一番のユニークポイントは、シューレース（靴ひも）にあります。
2本の靴ひもを使った珍しいシューズで、これは、商品名にある「DFS」（デュアルフィットシステム）と呼ばれています。「2本の靴ひも（写真では黒とピンク）で締めるので、甲の強いフィット感が得られるというメリットがあります」（難波さん）
使い方は、まず、黒いひもを普通のシューズと同様にフックにかけて締めます。次に、ピンクのひもを引っ張って甲をフィットさせ、最後にキュッと絞るように締めればOK。ひもの長さが余ったら、引っ掛けると危ないので、中央にある黒いゴムに挟んでおきましょう。
シューズ本体のカラーと2色の靴ひもがちょうどいい感じにコーディネートされていて、女性らしいデザインのオシャレさにつながっていますね。
■とても歩きやすくて、靴ずれ予防にもなる
「この２本の靴ひもでしっかりと締めると、履いた感じもピタッとして、とても歩きやすいんです」と難波さん。坂道でも足がずれにくく、足の裏が擦れたり、指が当たったりといったことも抑えられるので、靴ずれ予防にもなるような作りになっています。
さらに、「けっこう素早く締められて、緩めるときもワンタッチでできるので、サッと履いたり脱いだりできるんです。かなり画期的な靴ひもだと思います」（難波さん）
