豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんの登山とキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、石井スポーツ ヨドバシ新宿西口店の栗山大輔さんに「昼夜の寒暖差にも負けないウェア」をテーマに、おすすめアイテムを選んでいただきました。
■直接肌に触れるインナーウェア選びが重要
春は、気温の変化で何かと苦労することが多い季節です。昼間はとても穏やかで暖かかったのに、夕方近くなって急に寒くなることも珍しくありません。想定外のことが起こりがちなので、油断をすると体調を崩してしまいます。
もちろん、寒ければ上着を着ればいいわけですが、アウトドアの活動中に着たり脱いだりは面倒なものです。そこで、まず意識しておきたいのが、直接肌に触れるインナーウェアです。インナーウェアは、さっと着替えることもできないので、よりふさわしいものを選びたいですね。
そこで、栗山さんがおすすめするのが、ミレーの「ドライナミック メッシュ」です。「このインナーは、オールシーズン使うことができるんです」(栗山さん)。肌着は、季節によって厚さの異なるものを使い分けるのが一般的ですが、このインナーは、1枚で1年中対応できるそうです。

■網目が大きくて厚めのメッシュ生地がもつ機能とは
「ドライナミック メッシュ」の特徴は、写真を見てもわかるようにメッシュの網目が大きく、生地自体もちょっと厚いところです。網目がこれだけ大きいと、寒い季節には向かないように思いますが、熱伝導率が低い素材(ポリプロピレン)を採用しているうえ、厚めのメッシュは汗を素早く吸収するという特徴を持っています。

そのため、重要になるのがインナーの上に着るシャツ(ベースレイヤー)です。「ベースレイヤーに保温力の高いものを着ていれば、メッシュに厚みがあるぶん肌との間に空気の層が生まれるため、汗冷えを防いで、きちんと保温されるんです」(栗山さん)
メッシュが汗をしっかりと吸い、速乾性もあるので、時期を問わずに着用できるわけですね。生地はけっこうやわらかく、フィット感もよさそうです。
