豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんの登山やキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、「WILD-1 ゆめが丘ソラトス店」のキャンプ担当、中山裕麻さんに「防災にも役立つアウトドアアイテム」をテーマに「ランタン」のおすすめを挙げていただきました。
■防災で選ぶなら“火を使わない”LEDランタン一択!
ランタンは、キャンプの夜などにテントサイトをオシャレに照らしてくれるアウトドアギアです。店頭にはさまざまなタイプが並んでいて、デザインもとても多彩なので、見ているだけでも楽しいものです。
ランタンには、ガソリンや灯油、ガスカートリッジを燃料にするタイプと、電池を使用するLEDタイプなどがあります。なかでも、キャンプ好きにとってガソリンランタンは憧れのギアで、ちょっと手間のかかる操作と、明かりの雰囲気などにキャンプの醍醐味を感じている人も多いことでしょう。
しかし、中山さんは「私もガソリンランタンは大好きですが、防災の観点で選ぶなら、ランタンは火を使わないLEDタイプの一択になります」と言います。確かに、非常時の照明に炎を使うのはNGですね。
LEDランタンにもかなりの製品数がありますが、中山さんのおすすめは、コールマンの「ラギッドパッカウェイランタン」という、とてもコンパクトなモデルです。

■アルカリ乾電池+リチウム充電池のダブル電源を採用
このモデルの一番の注目ポイントは、乾電池式と充電式のダブル電源で使えるところです。「本体の上部に乾電池、下部にはリチウムイオン充電池が入れられて、充電池のほうから優先に給電されるしくみです」(中山さん)
乾電池は単3形アルカリを3本(別売)使用、充電池はリチウムイオン電池が2本内蔵されています。使用時間は、アルカリ電池でモードにより最大約4時間(White/High) ~約23時間(Warm/Low)。リチウムイオン電池では同じく、最大約5.5時間(White/High)~約33時間(Warm/Low)となっています。


「単3乾電池なら、もし予備がなかったとしても、いざというときはテレビのリモコンなどから持ってきて使うなんてこともできます」(中山さん)
やはり、いざというときに普通の乾電池が使えるのは大きな安心感があります。しかも、スマホへの給電機能も持っているのもうれしいポイント。安心感はさらに高まりますね。
■白色と電球色モードがあり、明るさは2段階
光色は白色(White)と電球色(Warm)の2種類で、それぞれ明るさはHighとLowの2段階に切り替えられます。本体のハンドルを持って上に引き上げるとライトが自動点灯。本体下部にあるボタンを押すごとにモードが切り替えられます。

白色の光量を最大にするとけっこう明るいので(約350~405lm)、光量不足に不満を覚えることはないでしょう。ただし、ずっと使っていると使用時間が短くなってしまうので、電球色の使用がおすすめです。電球色は雰囲気もいいので、キャンプなら食事のときの卓上にぴったりですし、非常時もランタンを置いた周囲を暖かく照らしてくれます。

