豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんの登山やキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、アルペントーキョーの鈴木正志さんに「登山デビュー」をテーマに、「はじめて買うレインウェア」のおすすめを選んでいただきました。
■どんな天候にでも対応できるオールウェザータイプ
天気が変わりやすい山での行動において、必携のレインウェア。雨天で役立つことは間違いありませんが、降ったり止んだりを繰り返すような時は、着脱を面倒に感じてタイミングに迷うことも多いですよね。
「それなら全天候型という選択がありますよ」と鈴木さん。ティゴラの「オールウェザージャケット」と「オールウェザーロングパンツ」は、その名のとおり、「あらゆる天候に対応」をうたっているジャケットとパンツです。


ティゴラは、アルペンのオリジナルブランド。全天候タイプなら、突然雨に降られてもそのまま対応できるので、着替えの必要もなく、はじめて登山する人にとっては気分的にも余裕ができそうです。
■耐水圧も透湿性も高いスペックを備える
表側の素材はポリエステルで、コーティング加工が施されています。「撥水素材、防水透湿素材、トリコット裏地という3層構造になってまして、耐水圧は20,000mm、透湿性が30,000g/m2/24hと高い性能を持っています」(鈴木さん)
20,000mmという耐水圧は、嵐のような強い雨にも耐えられることを表していて、さらに30,000g/m2/24hという高い透湿性により、そういった厳しい状況の中でも蒸れのない快適な着心地を実現しているのです。

撥水素材により、ウェアの表面に付いた水をしっかり弾いてくれることも、防水透湿素材が生きる要因のひとつ。「ジャケットのポケットを開けるとメッシュ状になってますので、強制的に蒸れ感を外に出すこともできるんです」と鈴木さん。手頃な価格ながら、細かいところまで配慮が行き届いていますね。
