豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんの登山やキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、アルペントーキョーの鈴木正志さんに「登山デビュー」をテーマに、「普段使いもできるバックパック」のおすすめを選んでいただきました。

■街中でもよく見かけるブランド「グレゴリー」

 はじめて登山に行くとき、筆者は25Lサイズの登山用バックパックを買いました。サイズ感もよく、デザインも気に入っていて、無事に初登山を楽しむことができました。ところが、その後あまり登山に行く機会がなく、バックパックはクローゼットにしまったままとなり、ちょっともったいない思いをした記憶があります。

 そこで、登山デビューでバックパックを選ぶときは、日常使いも少し考慮したらいいのでは、と思い、鈴木さんにお題を投げてみました。そして、選んでいただいたブランドがグレゴリーです。

 グレゴリーは有名なブランドなので、街中でもよく見かけると思います。豊富に種類がある中から、鈴木さんがおすすめするのが「キロ24」(カラーはアルパインブラック)です。

タウンユースもしやすいデザインの「キロ24」

■荷物の出し入れもしやすく通気性も良好

 日帰りの登山なら、サイズは20~25Lくらいがおすすめで、「キロ24は、タウンユースでも使いやすいデザインながら、本格的なトレッキングシーンにも使えます」(鈴木さん)。構造がとてもシンプルで荷物の出し入れもしやすく、サイドポケットはボトルが出し入れしやすい形状になっています。

 キークリップやトレッキングポール用アタッチメントが付いていたり、歩きながら水分補給ができるハイドレーションにも対応していたりと、細かな装備もしっかり搭載されているあたりはシンプルながらも安心感が持てますね。

ボトルの出し入れもしやすいポケットやキークリップも装備

 背中が当たる部分は、ブルーの配色がなされていてなかなかおしゃれなのも特徴。適度なクッション性があり、メッシュ素材なので通気性もよく、蒸れを抑えて快適に利用できます。

メッシュ素材で通気性も良好