豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんの登山やキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、アルペントーキョーの鈴木正志さんに「登山の便利アイテム」をテーマに、「意外にもよく売れてるアイテム」を教えていただきました。
■登山中のダニ被害がけっこう増えている
今回も、鈴木さんに「意外に売れてるコンパクトな登山向けアイテム」というお題を投げかけてみました。すると、鈴木さんは「ダニピンはどうですか」と即答してくれました。
鈴木さんが「ダニピン」と呼んでいるのは、ダニを捕まえるためのアイテムのことで、ライフシステムというブランドのダニ対策ツールが売れているそうです。「最近、山でもダニが増えていて、ちょっと脇の草むらに入ったらダニに噛まれた、という被害も増えているんです」(鈴木さん)

■コンパクトなスティックタイプとカードタイプ
ライフシステムは、イギリスのメーカーで、主にエマージェンシー関連や防虫対策用品などをラインナップしています。中でも「アルペントーキョー」でよく売れているというのが、「コンパクトティックツウィーザー」と「ティックリムーバーツール」の2製品です。
「コンパクトティックツウィーザー」は手のひらサイズのスティックタイプで、一方の「ティックリムーバーツール」はカードタイプ。いずれも、ダニを発見したら先端部分を使ってダニを取り除くというツールなのです。

スティックタイプは、先端がL字型に曲がったピンセットのような形状になっていて、「ここでダニを挟み、テコの原理で駆除します」(鈴木さん)。カードタイプも、形状は違いますが、基本的な使い方は同じです。カードタイプにはレンズが付いていて、ダニを拡大して確認できるそうです。

