豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんの登山やキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、アルペントーキョーの鈴木正志さんに「登山デビュー」をテーマに、「普段使いもできるボトル」のおすすめを選んでいただきました。
■軽くて頑丈なボトルが欲しいなら「ナルゲン」
アウトドアに出かけるときは水分補給が重要。これはもう常識ですね。特に、登山では汗もかきますし、途中で自動販売機などもないので、自身で飲み物を十分に用意しておく必要があります。
そこで気になるボトル(水筒)ですが、ボトル自体が重たいと持ち運ぶのに負担になってしまいます。できるだけ軽くて、頑丈なボトルが欲しいところ。「それでしたら、いま人気も高くておすすめなのが、ナルゲンです」と鈴木さんが挙げてくれたのが、「広口0.5L Tritan Renew」と「広口1.0L Tritan Renew」です。

ナルゲンは、アメリカのブランド。もともと研究室用のプラスチック製容器などを製造していたところ、そのボトルが軽量で丈夫なためハイキングやキャンプなどでも応用できるのではと考え、次第にアウトドア向け用品として拡大していったそうです。いまでは定番的なアイテムとなっています。
■カラーバリエーションがとにかく豊富
「ナルゲンのボトルは、何と言ってもそのカラーバリエーションの多さが人気です」(鈴木さん)。確かにこれだけあると選ぶこと自体が楽しくなりますし、複数持っていれば、その日の気分次第で使い分けることもできそうですね。

容量は0.5Lと1Lのタイプを扱っていて、キャップを回して開ければ、広めの飲み口が現れるというシンプルな作り。サイズとしては、0.5 Lタイプがバックパックのポケットにも出し入れしやすいでしょう。

その一方で、「お子様の“普段使い”を考えて、1Lタイプを選ぶお客様も増えているんです」と鈴木さん。確かに、学校やスポーツなどでは1Lはあったほうが安心ですね。
「登山の場合も、1日5~6時間歩くとして、最低でも1.5Lくらいは水分が必要」(鈴木さん)ということなので、0.5Lタイプをサイドポケットに入れ、1Lタイプをバックパックに入れておくなどで併用するのがいいかもしれません。