豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんの登山やキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、アルペントーキョーの加藤祥太さんに「焚き火を楽しむ!」をテーマに、「ローチェア」のおすすめを選んでいただきました。
■より炎に近い位置で焚き火を楽しめるローチェア
言うまでもなく、チェアはキャンプでの必需品です。チェアにはさまざまなタイプがあるのはみなさんご存じだと思いますが、 食事のとき、くつろぐとき、それぞれにふさわしいタイプを使いたいですね。
では、焚き火のときにぴったりなチェアとは、どんなタイプでしょうか。それは、やはりローチェアです。ローチェアは、その名のとおり着座位置が低いので、より炎に近いポジションで焚き火を満喫できるのがメリットです。
ローチェアにもたくさんの種類がありますが、加藤さんは、それらの中でも“すごい” アイデアを持ったチェアを挙げてくれました。それが、DODの「スゴイッス」です。
■4本の脚の長さを自由に変えられるのが“スゴイ”
DODは、ユニークで機能性に優れた、使いやすいキャンプ道具を取り揃えたブランド。筆者も大好きなブランドのひとつですが、「スゴイッス」という名前を聞いた瞬間、想像と期待が筆者の頭の中を駆け巡っていました。
「このチェアの何がすごいかと言えば、4本ある脚の長さを自由に変えられるところです。テーブルに合わせて高くしたり低くしたり、リクライニングチェアのように後ろに倒しぎみしたりと、場面に合わせて調節できるんです」(加藤さん)
焚き火に近づきたければ脚を短めに、ちょっと離れたければ高めにするなど、そのときの気分で変えられるのが魅力ポイントです。
■高さも角度も自由に、多彩にアレンジできる
脚の長さ調節は、ロックボタンを押しながらフレームを伸縮させるだけなので、とても簡単。普通に食事をするときは、テーブルの高さに合わせて脚を伸ばせばいいですし、前側の脚を少し短くすると、ちょっと前傾になるので食事がしやすくなります。
食事が済んで、ちょっとくつろぎたいなと思ったら、後ろ側の脚を短くすれば、空を見上げるような角度にでき、のんびりと過ごせます。「そして、4本の脚をすべて折り畳んでしまえば、座椅子のようになるので、これもまた焚き火にぴったりです!」(加藤さん)
ひとつのチェアで、ここまで多彩にアレンジできて、いろいろな場面に対応できるのは本当にびっくりです。「スゴイッス」という名前を裏切らない特徴が満載です。「私も、はじめは何がすごいんだろうと思いましたが、実際に見たら本当にすごくって、面白いネーミングだなと思いました」(加藤さん)