豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんのキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、石井スポーツ ヨドバシ新宿西口店の栗山大輔さんに「手軽にできる冬の防寒」をテーマに、おすすめアイテムを選んでいただきました。

■薄めの作りながら720フィルパワーと性能も上々

 冬季に登山やキャンプに出かけるときは、基本的にしっかりと防寒対策をして出かけていることと思います。それでも、場面によっては、「もうちょっと暖かくしたいなあ」と思うことってありますよね。

 「そんなとき、ぜひ使っていただきたいのが、このブランケットです」と栗山さんが手に取ったのが、イスカの「ダウン ブランケット」です。イスカは専門であるシュラフをはじめ、寝具まわりのギアやアクセサリー類を作っている登山・キャンプ用品メーカー。プロフェッショナルにも愛好者がたくさんいます。   

とてもコンパクトにまとめられる「ダウン ブランケット」

 「ダウン ブランケット」は、収納状態では20cm×20cmというとてもコンパクトなサイズですが、広げると80cm×120cmという程良いサイズ感。触ってみると意外と薄めの作りなのに、羽毛量は約80gでフィルパワーは720と十分な性能を持っています。「もちろんダウンは厚みがあるほど暖かいわけですが、雪山とか冬キャンプのときはそれなりに着込んでいるはずなので、このくらいがちょうどいいんです」(栗山さん)

■山小屋泊やテント泊でも暖かさがプラスしやすい

 使い方としては、マントのように肩から羽織ってもいいですし、腰に巻いてもOK。軽くて、サイズ的にも扱いやすいので、さまざま自在に活用できるでしょう。

肩からさっと羽織れる手軽さがポイント
腰に巻けばふくらはぎあたりまで覆える

 「例えば、山小屋などでは布団も準備されていますが、その日の気候によってはけっこう寒いなと感じるときがあるんです。そんなとき、このブランケットを一枚かませれば、寒さも解消できます」(栗山さん)

 テント泊のときも同様で、もうちょっと暖かくしたいなというときに重宝しそうです。インナーシュラフの代わりにシュラフ内に入れて使うなど、薄手なのでいろいろと応用が利きますね。