豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんの登山やキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、アルペントーキョーの加藤祥太さんに「焚き火を楽しむ!」をテーマに、「焚き火台」のおすすめを選んでいただきました。
■ファミリーで使うならシンプルな大きめサイズ
焚き火は一年中楽しめるものですが、やっぱり寒い時季が一番向いていますね。ちょっと涼しくなってきた季節から冬の寒さをしのぐのにも焚き火の炎と暖かさは実に心地よく、ありがたいものです。そして、焚き火に欠かせないのが焚き火台です。いろいろなタイプが発売されているので、自分の楽しみ方に合わせて選びたいところです。
というのも、ファミリーで楽しむのか、一人で楽しむのかなどによってふさわしいタイプが異なるからです。そこで、目的に合わせたおすすめモデルを加藤さんに挙げてもらいましょう。
まず、ファミリーキャンプ向けとしてセレクトしたのが、IGNIO(以下、イグニオ)の「タキビダイグリル」です。「とてもシンプルな作りで、組み立ても簡単です。価格的にも手頃だと思います」(加藤さん)
イグニオは、アルペンのプライベートブランド。「タキビダイグリル」は、ファミリーで焚き火を楽しむのにちょうどいいサイズ感(幅380mm×奥行き380mm×高さ330mm)で、薪も並べやすく、安定感もあります。「焼き網が付属していますので、焚き火だけではなく、バーベキューなどの調理ができるのも便利なポイントです」(加藤さん)
持ち手も付いているので、片付けなどで持ち上げるときもラクラク。収納時は、スタンドを外し、それぞれを重ねてまとめられます。ファミリーやグループで、はじめて焚き火台をする人でも気軽に使えるモデルです。
■ソロキャンプ向けならコンパクト&軽量がいい
次に、ソロキャンプ向けの焚き火台としておすすめなのが、ベルモントの「BM-246 焚き火台TABI グリルエクステンション付き」です。
「ソロ向けは、やはりコンパクトサイズであることが一番です。TABIは私も愛用していますが、 重量は500gを切るので持ち運びもとても楽々です」(加藤さん)。できるだけ荷物を減らしたいソロキャンパーにとって、軽さは重要なポイントですね。
ただ、軽量と聞くと耐荷重や耐久性などの面で不安を感じますが、「本体はチタン素材なので強度も高くて安心です」と加藤さん。しかも、「最初のうちは使っていると虹色っぽい色みですが、使い込んでいくとどんどん黒くなっていって、見た目にもいい味を出してくれるんです」(加藤さん)
こちらのモデルにも網やグリルが付属しているので、食材をのせて調理ができます。網は約5kg、グリルは約3kgの耐荷重なので、軽めのクッカーならのせても大丈夫です。片付けるときは細かく分解できるので、持ち運ぶときも問題なしです。