豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんの登山やキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、アルペントーキョーの加藤祥太さんに「焚き火を楽しむ!」をテーマに、「焚き火用スタンド」のおすすめを選んでいただきました。
■いつもの焚き火に変化を与えてくれるトライポット
焚き火といえば、間違いなくキャンプの醍醐味のひとつです。焚き火の炎を見ていると、癒やされ、ぼんやりでき、とにかくゆったりとした気分なれますね。でも、何度か繰り返していくうちに、何か変化が欲しくなったりしませんか。
そこで、加藤さんがおすすめするのが、IGNIO(以下、イグニオ)の「トライポット」です。これは焚き火用のスタンドで、いつもの焚き火をちょっとバージョンアップしてくれるアイテムなのです。
■ダッチオーブンなどを吊るして調理できる
トライポットは、三角錐形の頂点部分から下がっているチェーンに鍋などを引っ掛けて吊るし、焚き火にかけるというのが、基本的な使い方です。「重たいダッチオーブンを吊るして調理したり、飯ごうでご飯を炊いたりと、これまでなかなかできなかったスタイルで焚き火調理に挑戦できるのが楽しいです」(加藤さん)
トライポットは設置すると1mを超える高さがあるので、持ち運びが気になるところですが、ポールは外してパーツに分けると、約53cmの長さで収納できるので負担になりません。
■焚き火やサイトの雰囲気がアップ
「キャンプサイトにトライポットを立てることで、焚き火やキャンプサイトの雰囲気もグレードアップしますよ」と加藤さん。確かに、この三角のスタンドが立っていると見た目のアクセントになって、焚き火の格がちょっと上がった感が出るかもしれません。
注意したいのは、スタンドの転倒です。軽くて、ポールも細いので、風にあおられると倒れる心配があります。「ポールの先端にはリングが付いているので、ここを通してペグで固定すれば、安心して使用できます」(加藤さん)