豊富な知識と経験を持ち、日々たくさんのキャンプ道具と接しているアウトドアショップの店員さんに、いま注目の製品を紹介していただくシリーズ。今回は、石井スポーツ ヨドバシ新宿西口店の栗山大輔さんに「素早く温かい飲み物が飲める」をテーマに、おすすめアイテムを選んでいただきました。

■レギュレーター機構を搭載した最新ガスバーナー

 寒いときには、やはり温かい飲み物がうれしいですね。アウトドアで手っ取り早く温かい飲み物を作りたいときは、まずバーナー(ストーブ)が必須です。

 バーナーは、多くのメーカーからたくさんの製品が発売されていますが、栗山さんのイチ推しが、プリムスの「P-157 インテグストーブ」です。「これは最新のモデルで、レギュレーター機構を内蔵している点が大きな特徴です」(栗山さん)

レギュレーター機構内蔵の「P-157 インテグストーブ」

 レギュレーターというのは、一般にガスの噴出量が一定になるように調整する機構で、ガスカートリッジの内圧が高いとき(温暖な季節)にはガスの流量を抑制することで燃焼効率を最適化し、反対に、ガスの内圧が下がってきたとき(寒冷時や連続使用時)には、十分なガスの流路を確保することで出力の低下を防ぎます。

■極寒地専用のガスカートリッジを使うのがおすすめ

 さらに、プリムスはガスカートリッジの種類も豊富で、「寒い季節には『ハイパワー』を、極寒地なら『ウルトラ』を使うのがおすすめです」(栗山さん)。プリムスの黄色いガス缶はショップでもよく目にしますので、入手しやすいのも安心ですね。

気温が低いときは「ハイパワー」や「ウルトラ」タイプがおすすめ

 肝心のゴトクは安定感に優れる4本タイプ。折り畳むととてもコンパクトになるため、ガスカートリッジと一緒にクッカーなどに収納して持ち運べます。

五徳は4本で、折り畳みも可能
とってもコンパクトになるので持ち運びも楽

■飲み物を作ったら強力な保温ボトルで持ち歩く

 さて、お湯さえ沸けばすぐにコーヒーやスープなどの温かい飲み物が作れますが、それをしっかりと保温して持ち歩きたいですね。そんなときに役立つのが、冷めにくいボトルです。

 栗山さんのおすすめは、モンベルの「アルパイン サーモボトル 0.5L」。ラインアップとしては、0.35L、0.75L、0.9Lもありますが、「0.5L(500mL)が容量と持ち運びやすさのバランスがいいです」(栗山さん)。重量も237gと、とても軽いのも魅力です。

4色が用意される「アルパイン サーモボトル 0.5L」

 ボトルは、断熱効果の高い真空二層構造と、熱を逃がしにくい反射加工により、高い保温・保冷効果を実現しています。「95℃(スタート時)、78℃以上(6時間後)」とうたわれていて、内栓に断熱材を採用している点にもこだわりが見られます。

断熱効果の高く、保温が長持ちする

 ちなみに、モンベルの「アルパイン サーモボトル」は、ヨーロッパ最大のアウトドア国際見本市において「OutDoor INDUSTRY AWARD 2016」WINNERを受賞した実績もあるそうで、このシリーズの性能は折り紙付きと言えるでしょう。