■「ぶつかられる危険」からも頭部を守ってくれるヘルメット
スキーやスノーボードでもヘルメットの着用が推奨されるようになっています。スキー場を見渡しても以前よりヘルメット姿を見かけることが随分と増えました。ヘルメットは何も上級者だけのものではありません。パークやツリーランコースを滑る時以外でも常時被っていた方が安全です。滑走レベルもスピードも違う人たちがゲレンデを思い思いに滑っている。考えようによっては非常に危険な無法地帯ですね。雪で視界が悪い時は尚更注意が必要ですし、合流や上部への注意を怠らないようにすることが大事です。しかし、深雪で転倒して必死に足掻いている時は周りに注意している余裕はありませんよね。上から滑り込んでくる人からも見落とされがち。自分の身は自分で守るためにもヘルメットは着用したいところです。
先日も知人がゲレンデで背後から突っ込まれて病院へ搬送されました。後日ヘルメットを見せてもらうと、相手のスノーボードが頭部に直撃したせいで後頭部を中心に深い傷跡が入っていました。「もしヘルメットを被っていなかったら……」 そう思うとゾッとします。
バックカントリーと違いスキー場は管理された区域ではありますが、そのフィールドは“山”です。滅多にありませんが、雪崩の危険もゼロではありません。パトロールが営業前に安全管理を行い、リスクが高いコースは閉鎖しているはずです。混んでいるとつい競うようにリフトやゴンドラに並んでしまいますが、まずは天候やコース状況をチェックする余裕があってもいいですね。環境と周囲(他の滑走者)への注意を怠らない。自己責任の第一歩でもあります。