降雪が続いている地域も多いですね。雪国暮らしの除雪作業は過酷なものですし、ときに災害にもつながる大雪ですが、雪に依存して生活を組み立てている人もいます。スキーヤー、スノーボーダーなどスノースポーツを愛する人には待望の降雪なのはもちろん、雪不足に悩むスキー場関係者にとっても恵みの雪となるでしょう。仕事やレジャーで雪の多い地方へ出かける人も多いでしょう。マイカーでの移動を計画されている人へ、気をつけたいワイパーの話です。
■「立てたワイパー」を忘れていませんか?
雪国では降雪の可能性がある期間、ワイパーを立てて駐車している車が多いです。これは降雪が予想される際の常識にもなっています。実はこれによってワイパーが折れてしまうことがあるのをご存知でしょうか? 積もった雪はじわじわ動いています。その際、絡め取るようにワイパーを押していき、場合によっては耐えきれなくなり折れてしまうのです。
さらに気をつけたいのは除雪時です。立てたワイパーの存在を忘れて“スノーブラシ(雪かき棒)”で勢いよく雪を下ろすと、曲がったり折れたりして破損してしまうこともあります。駐車時にワイパーの作動スイッチをONにしたままだった場合も危険ですね。湿った重たい雪が積もったときは、とくに要注意です。雪かきの際でなくても、自然に落ちようとした雪で深刻なダメージを受ける可能性があります。ボンネット部のない(出っ張りが少ない)車は、ワイパーを立てない方が安全かもしれません。
いずれにせよ、一度にまとまった雪が降り積もるようなときは、こまめに雪を落としてあげるのが理想ですね。
■安全・快適な冬装備!「スノーワイパー」
ちなみにタイヤにスタッドレスタイヤがあるように、ワイパーにも雪用の「スノーワイパー」なるものがあることをご存知でしょうか(簡単に表現すると、ワイパーの金属の部分がラバー素材で覆われたもの)。
真冬の降雪中は、ワイパーが途中から凍りついて拭き取れなくなることがあります。視界が悪いまま運転するのは危険。スノーワイパーは凍りにくい(絶対に凍らないわけではない)ので、降雪中のドライブには欠かせない存在です。
とくに冬の高速道路(冷えて凍りやすい。途中で停車して処置できない)では必須アイテムです。雪道の安全なドライブにワイパーは必需品。クリアな視界を確保して、帰り道も安全に帰宅できますように。