新潟県魚沼市は「魚沼産コシヒカリ」の産地として有名だが、地域住民に愛されている地元グルメや季節ごとの旬の味覚などさまざまな名物がある。また、魚沼市は自然が豊かな場所なので、登山やキャンプ、奥只見湖の遊覧船、「滝雲」が見える枝折峠からの絶景などを楽しむことだってできる。そんな観光&アウトドア体験とともに立ち寄りたいポイントとして、今回は同市内にある「道の駅 ゆのたに」について紹介していきたい。
■特産品販売所には限定品やご当地グルメが充実

「道の駅 ゆのたに」は関越道・魚沼ICから4分という便利な立地。敷地内にある特産品販売所「深雪(みゆき)の里」は、魚沼産コシヒカリや地酒など米どころならではの特産品が充実しているが、ここでしか買えないお土産や季節ごとに並ぶ農産物など“限定”の品も多い。
例えば、新潟県産の豚肉を使った「越後の豚ねぎ味噌」はグリーンシーズンしか売り場に並ばない完全オリジナル商品。ねぎの甘みとちょっぴり辛い肉味噌は、ごはんのお供にぴったり。野菜につけたり、冷ややっこに添えたりとさまざまな料理に合う万能調味料だ。

また、この地域では夏になると自宅の庭や公園などで、バーベキューをすることが多いそうで、「週末になるとどこからともなく肉を焼く香りが漂ってくる」という。そのバーベキューで食べられているのが地元民が愛するご当地グルメ「生もつ焼き」。いわゆる豚のもつ焼きなのだが、ボイルせずに生のもつをそのまま焼くのがこの地域ならではの特徴だ。
道の駅の特産品販売所には、冷凍された「生もつ」が売られており、しっかり下処理されているので臭みはないという。自宅で調理するならフライパンで焼いて、焼き肉のタレなどをからめればOK。バーベキューの場合は「鉄板ではなく網で焼くと油が落ちていい」のだとか。

また、建物の外のテントコーナーでは地元で採れた新鮮野菜を直売している。夏の味覚の代表といえば「八色すいか」。すいかを育てるのに適した土壌と、昼夜の寒暖差が大きいことで、糖度が高くシャリシャリとした食感のすいかが育ち、皮のふちまでしっかり甘い。
■地酒やクラフトビールも充実

積雪量が多く豊富な水に恵まれ、米どころでもある魚沼地域は酒蔵がいくつもあり、特産品販売所の地酒コーナーには多種多様なお酒が並んでいる。雪解けの伏流水で仕込んだお酒や、鑑評会で高評価を得たもの、ワインのような飲みやすいタイプなど、好みに合った地酒が選べる。
また、地元に醸造所がある「ライディーンビール」は、八海山の山麓に湧く岩清水で仕込んだクラフトビール。ヴァイツェン、ピルスナー、ペールエールなど種類が豊富なので、あれこれほしくなってしまう。

■定番のお菓子もチェック

特産品販売所には新潟県の定番土産もたくさん揃っている。郷土菓子として知られる笹団子はさまざまなお店の商品が揃い、つぶあんやこしあん、さらに白あんを使ったものまである。また、新潟県ではもち米を笹で包んだシンプルな「三角ちまき」も古くから食べられており、きなこをかけて食べるの特徴だ。
米どころとあって米菓の生産も盛んで、せんべいやおかきのコーナーもたっぷりスペースがとられている。なかには、自分で焼いて楽しめるせんべい生地も売られており、自宅で網や鉄板で焼いて熱々のせいべいを味わったり、バーベキューで楽しんだりできる。


魚沼産コシヒカリの米粉を使ったお菓子も多く、工房で1本ずつ手作りしているグルテンフリーのバウムクーヘン「魚沼の木」、サクサクの最中サブレ「米の輪」、白あんを包んだまんじゅう「尾瀬三郎物語」など、その種類は多岐にわたる。
笹団子にも使われているよもぎを、皮と餡に入れた「うす皮魚沼きんつば」も新潟らしさが感じれられる一品だ。また、魚沼市は奥只見湖から遊覧船で尾瀬に行く入山ルートがあることから、尾瀬を象徴する水芭蕉や燧ヶ岳などがデザインされた焼印入りどらやき「魚沼尾瀬銅鑼(どら)」もあり、尾瀬の土産品としてもぴったりだ。

このほか、オリジナリティが光ったアイテムとして、山菜がプリントされた「着る山菜」グッスをピックアップしておきたい。木や葉や草花をモチーフとしたグッズはよくあるが、これほどリアルに山菜をプリントしたグッズはなかなかお目にかからない。
ふきのとう、こしあぶら、こごみ、たらの芽、ぜんまいなど10種類の山菜を取り入れたTシャツやパーカー、てぬぐい、トートバッグなどが揃っている。