アニメ『ゆるキャン△』で志摩リンが愛用していたことでも一躍注目を集めたmont-bell(以下、モンベル)の「ムーンライトテント」。その名の通り、月明かりの下でも簡単に設営できる使い勝手のよさが特徴で、70年代に発売されて以来ロングセラーとなっている、超がつくほどの定番ギアだ。
本記事では、筆者が実際にソロ用である「ムーンライト テント1」を使用して感じたリアルなメリットとデメリットをレビュー形式で紹介する。これからソロキャンプを始めようと考えている人にとって、テント選びは重要な第一歩となるため、ぜひ参考にしてほしい。
■圧倒的なコンパクトサイズ

ムーンライト テント1を手に取ってまず驚かされるのは、その軽さとコンパクトさである。本体の収納サイズは約30cm×16cm、ポールも56cm×9cmと非常に小さくまとまり、持ち運びに便利。重さもわずか1.49kgと、2L入りのペットボトルより軽いのも魅力だ。 クルマの荷室やキャンプコンテナなど、空いたスペースで何を持っていくかは人それぞれだが、筆者は食材を詰め込みキャンプ飯を楽しんでいる。
これだけ軽量かつ省スペースであれば、キャンプはもちろん、登山やツーリングといった荷物を最小限に抑えたいアクティビティにも最適である。
●初心者でも簡単に設営が可能

ムーンライト テント1の大きな魅力は、設営の手軽さである。吊り下げ式を採用しており、ポールを組み立ててテント本体のフックを引っかけるだけで形になるため、誰でも素早く設営できる。個人差はあるが慣れると10分もかからず設営ができてしまう。
軽量かつコンパクトなテントと聞くと、居住空間に不安を抱くかもしれないが、実際には180cmと大柄な筆者でも寝返りが打てるほどの広さが確保されている。また、出入口と足元にはメッシュ素材が使われており、本体をジッパーで開ければ風が抜けて涼しく快適に過ごせる構造となっている。