長野県の北部、北アルプスの山麓に広がる「Hakuba Valley(白馬バレー)」は、日本有数の、そして世界的にも人気の国際山岳リゾート。冬季はウインタースポーツが盛んで、春から秋にかけてのグリーンシーズンは自然を身近に感じながらアウトドアアクティビティを楽しめるオールシーズンリゾートだ。
「Hakuba Valley」の中心地として認知度が高いのは白馬村だろう。だが、そのお隣の「小谷村」も、日本の原風景と出会える心を惹きつける場所。姫川沿いに古い街道が通り、懐かしさや安らぎが感じられる地域でありながら、古民家をリノベーションした瀟洒な店や地元のおいしさを取り入れたスイーツなど、隠れた名店も多い。そんな小谷村を訪れて、ホテルステイとともに観光&グルメを体験してきたレポートをお届けしていこう。
■異国のような空気が感じられる「白馬コルチナ・イングリッシュガーデン」

「Hakuba Valley」北端に位置する小谷村は、中央に日本海へと続く姫川が流れ、川の両サイドは高い山に囲まれた峡谷に広がる村。西側の山には「Hakuba Valley」に点在する10スキー場のうち、3つのスキー場が開かれている。
今回滞在したのはそのひとつ、白馬コルチナスキー場の麓に建つ「ホテルグリーンプラザ白馬」だ。夏はゲレンデの敷地に「白馬コルチナ・イングリッシュガーデン」がオープンし、色とりどりの花を眺めながら天然林のゆっくり散策できるというのがなんとも優雅だ。



イギリス出身のガーデンデザイナーが手がけたこの庭は、5月から10月にかけて季節ごとの花々を見られるシーズニング・ガーデンで、パーゴラが置かれた芝生スペースや、草花で覆われたロックガーデンやウォールドガーデンなどもあって、「まるで異国にいる気分」なんて心持ちになる。
■清涼な高原で過ごせる「ホテルグリーンプラザ白馬」

滞在先の「ホテルグリーンプラザ白馬」は、北アルプスを望む高原リゾートホテルとあって、夏でも清涼でとっても爽やか。ホテル外観はヨーロッパの山岳ホテルのようなデザインで、エントランスに入ると吹き抜けになった天井が開放的だ。カプセルのような丸みを帯びたシースルーエレベーターが各階を行き来し、乗っている間に建物の太い梁などを見れるので、各階の上下移動も展望を楽しむ時間にしてくれる。
客室の内装もおしゃれで、スタンダードな和洋室や、1階がベッドルームの洋室、2階が和室のメゾネットルームなどがある。窓の外には芝と森に包まれた新緑のゲレンデが広がり、「高原リゾートに来た!」といううれしさがこみあげてくる。





ホテルは自家源泉の温泉を完備し、ほんのりと硫黄が香る湯は「美肌の湯」と呼ばれている。大風呂やジャグジー、寝湯のほか、自然を眺めながらくつろげる展望岩風呂もあり、さらにミストサウナやドライサウナもあるので湯めぐりが楽しい。
くつろぎの客室、充実のグルメ、そして癒しの温泉まで揃った「ホテルグリーンプラザ白馬」は「Hakuba Valley」の観光拠点にぴったりだ。
■森の遊び場「コルチナ・アドベンチャーランド」

また、グリーンシーズンのコルチナスキー場には、森の木々を利用した遊び場「コルチナ・アドベンチャーランド」がオープン。森の中のフィールドアスレチックのような施設で、木の上の高い場所に設置されたアイテムをクリアしながら進んでいく4つのコースが用意されている。


出発前に安全確保の装具を身につけ、使い方も教わっていざ出発してみると、まずハシゴで木の上まであがり、それからロープに吊り下がった丸太や輪っかを渡ったり、ネットをよじ登ったりと、次々とアイテムが待ち構えている。アイテムに挑む最初の一歩はドキドキするけれど、うまくクリアできると達成感がうれしくて「やったー!」と声をあげてしまう。最後は100mのジップラインで豪快に森を滑空してフィニッシュだ。