■短距離ながら6両編成の車両
そうこうしているうちに時刻は午後5時をまわり電車が到着する。短距離路線で運行本数も少ないが、電車は6両編成でワンマンではなく車掌も乗務している。平日は、それほどの利用客がいるということなのだろう。
実際、和田岬線は黒字路線であり、JRは廃止の予定もないとしている。
巨大工場が立地する工業地帯といえば、埋め立てで広がった質素な地域を想像しがちだ。しかし和田岬線界隈は歴史も古く、むかしながらの飲食店も数多く、郊外型の住宅や店舗も見受けられる。人の営みと重工業のものづくりが共存するエリア。そんなイメージが感じられた沿線散歩だった。