■中百舌鳥駅から和泉中央駅までの14.3km

 1947年から49年にかけて日本はベビーブームを迎え、そのころに生まれた子どもは60年代に入って労働者となっていく。また、高度経済成長期の影響で地方から大阪に働きにくる人口も増えたため、住宅難が社会問題となっていた。

 そんな住宅事情を改善するために開発されたのがニュータウンで、堺市から和泉市にかけて建設されたのが泉北ニュータウン。泉北ニュータウンと都心の難波を結ぶのが泉北高速鉄道線(泉北高速線)だ。

 1971年、まずは中百舌鳥(なかもず)駅から泉ヶ丘駅間が開業。南海難波駅への直通運転も開始された。2年後には泉ヶ丘駅から栂・美木多(とが・みきた)駅間、1977年には光明池(こうみょういけ)駅間の路線が開通し、1995年には和泉中央駅まで延伸を果たす。

 中百舌鳥駅から和泉中央駅までの路線距離は14.3km。特急・泉北ライナーと区間急行、準急行、各駅停車の種別があり、中百舌鳥から折り返し運転をしている各駅停車以外は、難波からの直通列車が運行されている。