■人口減少傾向にあるニュータウン
中百舌鳥駅と深井駅を過ぎると、次は泉ヶ丘駅。この駅から泉北ニュータウンの最寄り駅となる。ちなみニュータウンは、泉ヶ丘・栂(とが)・光明池(こうみょういけ)の3地区と16住区で構成されている。
大阪都心部から約1時間というアクセスのよさと、緑豊かな環境が人気を呼んだ泉北ニュータウンは、1990年に人口が16万3823人を突破。しかし1992年をピークに減少に転じ、2022年には約11万5000人となる。その状況は、泉ヶ丘駅からもうかがえる。
泉ヶ丘駅の乗降人員は泉北高速鉄道線単独の駅として最大で、駅を行きかう人の数は多い。しかし構内の商業施設は必ずしもにぎわっているとはいえず、とくに北側にあるショップタウン泉ヶ丘3番街は、空きテナントも多く閑散としている印象を受ける。
とはいえ、改札から少し離れたショッピングセンター「パンジョ」は、高島屋泉北店が入居していることもあってか客数は多い。この違いは、店舗そのものの魅力の差といえるかもしれない。