■嵐電北野線で北野白梅町へ
嵐電とは四条大宮駅から嵐山駅までの嵐山本線と、北野白梅町駅から帷子(かたびら)ノ辻駅までの北野線の両方を合わせた通称。
嵐山駅からの帰りは、帷子ノ辻駅で乗り換えて北野線に乗ってみる。この路線にも太秦映画村や「西の御所」とも呼ばれる妙心寺、石庭で有名な龍安寺などがある。これらの名所のほかに見ておきたいのが、御室仁和寺駅の駅舎だ。
御室仁和寺駅は1925年に御室駅として開業。2002年には「第3回近畿の駅百選」に認定され、2007年に駅名を改称している。その外観は開業当時のレトロな面影を残し、駅名を記した看板も御室駅のまま。しかも、「驛室御」と旧字体で右横書きとなっている。
北野線の終点が北野白梅町駅で、現在の駅舎は2019年に改修されたもの。近くには北野天満宮が鎮座している。
前回(vol.02)と今回で紹介した区間の1日乗り放題きっぷが販売され、ダイヤも基本的に10分に1本なので、途中下車しても駅であまり待つこともない。ただ、1日券はバスか地下鉄との共用で1200円、嵐山系統バスと共用の嵐電・嵯峨フリー切符は800円(いずれも大人料金)。嵐電だけの1日券は販売されていないので、ご注意を。