■あえて言うなら、ここが少々気になるかも
あえて言うならば、という程度ですが、いくつか気になった点も挙げておきましょう。
1つ目は安定感。ガス缶と一体型になっている構造上、テーブルの上のような平面であれば安定しておけるが、岩がゴロゴロした山のテント場のような不整地では、まっすぐに置ける場所を探すのに少々苦労します。その点においては、使用環境次第で分離型のストーブやOD缶タイプに分がある部分かと思います。
また、棒状の五徳の径は小さめ。溝を掘ってはあるものの、組み合わせる鍋によっては滑りやすく感じました。1人用のクッカーで使う分には問題なさそうですが、五徳の径よりも鍋底が大きい複数人用に中〜大型のクッカーを使う際には、慎重に扱う必要がありそうです。
とはいえ、「CB缶とOD缶、どちらのストーブを選ぶか」という永遠のテーマに対するアンサーとなりそうな本製品。可能な限り荷物を削りたい、大人数の料理用に大きな火力が必要など、特別な目的があるときは別として、初めてストーブを買うなら間違いない1台です。
<撮影協力>
SOTO(新富士バーナー)
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