源次郎岳(げんじろうだけ・標高1,477m)は、山梨県の大菩薩連嶺(だいぼさつれんれい)南部に位置する山梨百名山の一座である。甲州アルプスとも呼ばれる連山の中にあり、特に富士山や南アルプスの眺望が素晴らしい山。
山頂部は開けており、条件が良ければ雪をまとった白峰三山(しらみねさんざん)を一望できる。冬季でも積雪は少なく、筆者の訪れた12月中旬は、アイゼン不要のドライな登山が楽しめた。展望がきく山頂までは約90分。知名度こそ控えめだが、道はしっかり整備されているので、ペースを保って静かな登山が楽しめる。下山後の温泉も予定に組み込んで訪れたい山である。
■コースの紹介
●登山口へのアクセス
中央自動車道・勝沼ICから約30分。天目山林道を上がっていくと、道路脇に「源次郎岳入口」と書かれた小さな木製看板がある。向かい側には嵯峨塩鉱泉(さがしおこうせん)の旅館があるので見落とす心配もないだろう。その付近の路肩に数台分の駐車スペースがある。
公共交通機関を使用する場合は、 JR塩山駅から山梨交通バスに乗車し「嵯峨塩鉱泉バス停」を目指すことになるが、本数がかなり限られているうえ、登山後の温泉を楽しむためにもマイカーでのアクセスをおすすめしたい。
●コースタイム
【嵯峨塩鉱泉バス停から源次郎岳往復コース】所要時間
嵯峨塩鉱泉バス停(源次郎岳登山口)(0:00)→ 源次郎岳(1:30)→ 嵯峨塩鉱泉バス停(2:50)
歩行距離:約5.9km
累積標高差:登り 474m、下り 474m
合計所要時間:2時間50分
■山梨百名山「源次郎岳」 冬の快晴登山と温泉旅
●林道から始まる静かな冬山歩き
登山のスタートは、嵯峨塩鉱泉バス停近くにある登山口。付近には旅館などもあり、山深いながらも人の気配が感じられる場所だ。登山口の「源次郎岳入口」の標識は、バス停から少し登った道路脇に立っている。
冬枯れの落ち葉が敷き詰められた登山道は、柔らかく歩きやすい。道標やピンクテープも随所にあり、不安を感じることはなかった。この日の天気は快晴で、木々の隙間から青空がのぞき、空気も澄んでいた。
歩き始めてすぐに体がぽかぽかと温まり、アウターを脱いで調整する場面もあった。登山者は少なく、落ち葉を踏みしめる音だけが静かに響く、心地よいスタートとなった。