■炎のクオリティは名作「ウインドマスター」譲り

美しい青はガスが完全燃焼した高温の炎の証

 たとえ軽くても、アウトドアで使うストーブは機能性が犠牲になっていては元も子もありません。その点、トライトレイルは耐風性の高さと安定した火力も特長のひとつです。

 風防なしでも風に強いすり鉢状のバーナーヘッド構造と、寒い環境下でも安定した火力を提供する独自のマイクロレギュレーターは、シングルストーブのロングセラーモデル「マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター」から引き継いだディテール。

ヘッド部分はウインドマスターと同じパーツが使われている

 カタログ上の発熱量のスペック値は2,200kcal/hと、ウインドマスター(2,800kcal/h)よりも少し低い数値ですが、外気温が20℃でもマイナス5℃でも変わらない火力を提供してくれるそう。実際に、気温が氷点下を下回る雪中泊でも使ってみましたが、従来のレギュレーターストーブよりも圧倒的にドロップダウンが起きづらかったのが印象的でした。

 また、鍋を載せた重さがかかってしまえば、軽さによる不安定感はまったくありませんでした。

■併せて使いたい「山向きなCB缶」も同時発売

「CB TOUGH(シービータフ)」¥440(125サイズ)、¥495(220サイズ)/4月19日に同時発売予定

 従来のCB缶でも十分ですが、雪山のような寒冷な環境下でもよりトライトレイルの性能を最大限発揮するCB缶燃料「CB TOUGH(シービータフ)」も同時発売されます。

キャップの形状も独特。収納時に出っ張りが少なく、使用時にはボトム部分に止めておける

 こちらもストーブ同様、従来のCB缶の常識を覆す製品。より容器自体の耐圧性能を高めることによって、OD缶よりもリーズナブルながら、OD缶と同等の環境下でガス器具の使用を可能にする画期的な燃料となっています。

 パワフルなだけでなく、持ち運びに便利な125サイズがラインナップしていること、使用時になくしやすいキャップを缶のボトム部分にはめておけることも見逃せないポイントです。