お湯をかけるだけで、すぐに1品増やせる手軽さが人気のフリーズドライ食品。その手軽さの秘密は、年配の単身世代をメインターゲットに商品開発が進められているという背景にあったります。しかし、この開発方針は「アウトドアユーザー」という、思わぬ需要も生み出しました。軽くてコンパクト、さらに誰でもすぐに美味しく作れる手軽さは、登山者やソロキャンパーにぴったりな食材なのです。
加えて、フリーズドライ食品の強みは「ダシの風味を残せる」こと。フリーズドライとはその名の通り、凍らせる過程で食材から水分を抜く手法なので、レトルトや缶詰とは異なり高温での加熱殺菌処理工程がないため、お湯をかけるだけでも繊細な風味が再現できちゃいます。
これらの特徴を存分に活かした最新のフリーズドライの中でも、特に「白飯に合うこと」をテーマに、変わり種を3つ選んでみました。
■ネバネバトロトロ食感を完璧に再現
まず、1つ目はアスザックフーズの「国産長芋 とろろ」です。
「え、フリーズドライでとろろ?」と驚かれるかと思いますが、ほんとすごいんです!
開封すると、中身は乾燥した四角いスナックのよう。
1パッケージの内容量の重さは、わずか6.8gしかありません。
フリーズドライは、通常お湯で戻すのですが、この商品は水でも戻るので冷たくいただけます。
温かい蕎麦などにかけるならお湯でもいいですが、熱々ご飯にかけるならやっぱり冷たい方が美味しいです。山の湧水などで戻したら、美味しそうでしょう?
見た目でわかる通り、あえて少し荒くおろして食感を残しているこだわりぶりです。
かつお節と昆布、岩塩で味付けがされているので、醤油などの調味料を持っていく必要はありません。
炊き立て熱々のご飯にかけると、良いダシの香りがしてきます。
では、いただいてみましょう。
うーん、このネバネバトロトロ具合。
生の山芋をすりおろしたものと、まったく遜色ありませんん。というより、言われなかったら気がつく人はいないと思います。わずか6.8gなのに、ものすごい満足感です。
少量だけする手間がないので、著者はお好み焼きを作るときなどにも重宝しています。
ちなみに同社では、大根おろしのフリーズドライもあるので、ぜひ使ってみてください。