一年の中でも、特にお米の美味しい時期がやってきました。私たちはこの時期のお米を何気なく「新米」と呼んでいますが、一体いつからいつまで出回るものが「新米」なのかって、ご存じですか?

 じつは「新米」には明確な定義があります。さらに、購入する時期によっては「新米」の表記がないお米の方が「新しい」可能性もあるんです。スーパーで美味しいお米を選ぶポイントと併せてご紹介しましょう。

■「新米」の定義とは?

年内に収穫、精米、包装されたもののみが「新米」と表記される

 食品表示法の食品表示基準によると、収穫した年の12月31日までに精米されて包装されたお米のみが「新米」と表記できるそうです。つまりまったく同じお米でも、年を跨いで精米されたものは「新米」とは呼ばれなくなります。

 流通量が安定し、都内のスーパー店頭に新米が目立ち始めるのは、今の時期から。お米の収穫時期は基本的に年に一度のみと考えると、一般的に新米を楽しめるのは年の1/4しかありません。

■新米が出回る時期は、地域や品種によって異なる

同じ地域内でも品種によって収穫時期は大きく異なる

 出回り始める時期は地域差もありますが、果物と同様、収穫時期は品種にも左右されます。

 例えば、沖縄や九州など暖かい地域の新米は、7月から出回り始めます。また、米にも収穫時期が早い「早生種」があり、お米の名産地として知られる新潟県でも品種によっては8月から店頭に並ぶ種類も存在します。ちなみに、新潟県の人気品種であるコシヒカリの新米は、例年9月上旬から半ばあたりから流通し始めています。