■フライパン1つあれば完結するワンポットパスタ

フライパンのサイズに合わせてパスタを折り、ひたひたの量のお湯で茹でます

 まず、フライパンでお湯を沸かします。そこに半分に折ったパスタを入れ、蓋を開けたまま茹でます。

 お湯の量の目安は、パスタがヒタヒタに浸かる程度。茹で汁も使うため、塩は入れません。

先に沸かしておいたお湯を使ってもいいし、茹で汁でもOKです

 規定の時間よりも少し短めを目安に硬めに茹で上げたら、別容器に開けておいた2種類のスープに茹で汁を注ぎ、全体を混ぜてよく溶かします。ソースとして使いたいので、パッケージ表示のお湯の量よりも少し少なめに戻します。

こちらはNG例。写真のように茹でながらスープを溶かそうとすると溶け切りません

 パスタと茹で汁の入ったフライパンにスープを入れてしまえば、別容器が汚れないと思う方もいるかもしれません。私も同じことを思って一度試してみたのですが、パスタを茹でながらだとスープがうまく溶け切りませんでした。少しだけ手間ですが、別容器でよく溶かすのが正解です。

■お湯を注いで混ぜただけとは思えない複雑な味わい

別容器でスープを溶かしてからパスタとあわせる。ここだけはひと手間かけるのが、唯一にして最大のポイントです

 よく溶かしたフリーズドライスープのソースをフライパンに戻し、中火で全体を温めながらパスタに絡めます。シリコンスクレーパーが1つあると、ソースを余すとろこなく使えるうえ、食器洗いも楽になるのでおすすめです。

 温まったら出来上がりです。2種類のスープに十分な塩気と味わいがあるので、調味料や塩を追加する必要はありません。茹で汁を注いだスープを麺と混ぜただけとは思えないくらい、複雑な味わいがします。

言われなければ、フリーズドライで作ったソースとはわからないはずです

 重量は7g+10g+パスタ100gの、わずか117g。登山やソロキャンプ用に持ち運ぶ時はもちろん、すぐできて洗い物も少なく済むので自宅でのひとり飯にも役立つレシピです。

 お好みで、ブラックペッパーや粉チーズをかけても美味ですが、まず1回目はシンプルにフリーズドライスープのポテンシャルをお楽しみください。

 シンプルで超簡単な分、アレンジも自由自在です。慣れてきたらパスタと一緒にお好みの乾物を茹で戻してみたり、ソースを戻すタイミングでオリーブオイルを足して香ばしく焼きつけてみたりと、自分だけの味を探してみてください。