三ツ峠(みつとうげ・標高1,786m)は、山梨県の南都留郡西桂町と都留市の境に位置する山で、日本二百名山、そして山梨百名山に選定されている。正式には「三ツ峠山(みつとうげやま)」と呼ばれ、「開運山(かいうんざん・標高1,786m)」「木無山(きなしやま・標高1,732m)」「御巣鷹山(おすたかやま・標高1,775m)」の三つの峰の総称である。
その中でも最高峰となるのが「開運山」であり、その名からもわかるように、古くから信仰登山の対象とされてきた。名前の由来には諸説あるが、江戸時代には修験道の修行地として栄え、運を開く山として多くの参拝者を迎えてきた歴史がある。
現在も、信仰にまつわる多くの史跡が残り、パワースポットとして人気。富士山を正面に望むこの山は、自然と精神の両面で癒しを与えてくれる霊峰である。
■雪の三ツ峠・軽アイゼンで行く開運登山
●雪道スタートも安心の一本道
登山のスタートは、県営無料駐車場のある「三ツ峠登山口バス停」から。登山道にはしっかりとした踏み跡があり、6本爪の軽アイゼンを装着すれば滑る心配も少ない。道は広く緩やかな登りが続き、迷うポイントもない一本道だ。
雪景色に包まれた静かな樹林帯を歩くのは、この季節ならではの楽しみ。途中の案内板では三ツ峠の自然や地質についての説明が書かれていて学びも深まる。
この季節ならではの雪歩きを堪能すること1時間ほどで、まずは三ツ峠山荘に到着。ここでひと休みし、上着の調整や水分補給を済ませておきたい。晴天の日は、登るにつれて陽射しが強くなるため、脱ぎ着しやすい服装が望ましい。また、雪による照り返しで目を痛めてしまう恐れもあるので、帽子やサングラスなどで対策しよう。
●雪と展望の共演が始まる中腹ルート
三ツ峠山荘から先は、標高が上がるにつれ雪の量も増え、アイゼンのありがたみを実感する区間だ。木々の合間からは、次第に展望も開けてくる。特にこの日は快晴で、富士山の姿が徐々にその全貌を現わし始めた。道中は階段状の整備された箇所も多く、安心して登れる。
木無山山頂は標識などが控えめなため見落としがちだが、小さな開けたスペースに出たらそこが山頂の目印。三ツ峠はピークが連なるため、次の開運山への期待も自然と高まる。