夏山シーズンに向けて、冬のうちから体力づくりができる山を探している人も多いだろう。
埼玉県飯能市には、そんなニーズに応えてくれる「飯能アルプス」と呼ばれる山域がある。複数のピークを擁するが、なかでも天覧山(てんらんざん・標高197m)から多峯主山(とうのすやま・標高271m)へと続く低山縦走ルートは、都心からのアクセスもよく、体力づくりに向けて山通いしたいハイカーにはもちろん、これから登山を始めたい初心者にもぴったりなコースだ。
さらに飯能は狩猟が盛んな地域としても知られ、地元食材を使ったジビエ料理が密かに人気だ。今回は、登山後に食の楽しみも待つ、日帰りの低山ハイキングを紹介する。
■池袋から50分! 電車で行ける飯能アルプスで冬の体力づくり
埼玉県の山というと、群馬寄りで少し遠い印象を持つ人もいるだろう。
しかし飯能市は東京・青梅市に隣接しており、登山口最寄りの飯能駅へは、西武池袋線を利用すれば池袋駅から乗り換えなしで約50分でアクセスできる。継続して体力づくりを行ううえでも、通いやすさは大きなポイントだ。
■子ども・ペット連れOK! 初心者に優しい【天覧山〜多峯主山】
「飯能アルプス」という名称から上級者向けの山域を想像して敬遠してしまう人もいそうだが、天覧山から多峯主山へと続くルートは、そのイメージとは少し異なる。どのコースを選ぶか迷う高尾山と比べても、登山道やルートがわかりやすく行程も穏やかで、初めての登山でも挑戦しやすいコースといえるだろう。
飯能駅から登山口までは約25分、天覧山の中腹までは舗装路になっており、ゆっくりと体を慣らすことができる。よじ登る必要のある岩場もわずかにあるが、基本的になだらかな山道だ。
ペット連れや子ども連れの登山者も多く、往来の際には微笑ましさのあまり笑顔を向けていると、優しく挨拶を交わしてくれる人がほとんど。天覧山、多峯主山共に頂上では飯能の街並みを一望でき、達成感が味わえる。
天覧山から多峯主山の縦走を終えても余裕があれば、次からは同じく飯能アルプスである天覚山(てんかくさん・標高446m)へ足を延ばすのもいい。下山には西武秩父線が利用できるので、連なる山々を持つ“アルプス”らしい楽しみ方をしてほしい。
【天覧山から多峯主山縦走コース】所要時間
飯能駅(0:00)→ 天覧山(0:40)→ 多峯主山(1:10)→ 八幡神社登山口(1:40)→ 飯能駅(2:10)
歩行距離:約6.9km
累積標高差:登り 295m、下り 296m
合計所要時間:2時間10分