長野県松本市の乗鞍高原は北アルプスの南端、乗鞍岳の麓に位置する。中部山岳国立公園に指定された自然豊かなロケーションに加え、冬はスキー・スノーボード、スノーシューなどさまざまなスノーアクティビティを楽しめる。3つの源泉による「のりくら温泉郷」もあり、温泉完備の宿も多いので遊びととともに心身を癒せる最高の環境だ。

■温泉が豊富な乗鞍温泉

 高原内の「のりくら温泉郷」は“乗鞍三湯”と称される3つの源泉を楽しめるのが魅力。日帰りで利用できる「湯けむり館」や、温泉完備の宿が多く、ワンデイトリップでも泊りでも良質な温泉を満喫できる。

 3つの源泉はそれぞれに個性があり、「乗鞍高原温泉」は乗鞍岳山腹から湧く源泉を引湯したもの。乳白色の硫黄泉で、「湯けむり館」のほか、高原内の57軒の宿が引湯。「すずらん温泉」は高原内に湧く無色透明の温泉で、10軒の施設が引湯し、なかには日帰り利用も可能なところもある。そして、「安曇乗鞍温泉」は滞在型リゾート「休暇村 乗鞍温泉」の独自源泉。いずれも効能豊かな良質な温泉だ。

3つの源泉がある“乗鞍三湯”

■良質な温泉を楽しめる宿

乗鞍高原の森にたたずむ「ピーポロ乗鞍」も温泉完備の宿

 乗鞍高原はホテルや旅館、ペンションなどが集まり、宿泊拠点には困らない。この地域はは3つの源泉を引湯した自慢の温泉を用意した宿が豊富にあり、スノーアクティビティを楽しみながら、良質な温泉をゆっくりと堪能できる。今回泊まった「ピーポロ乗鞍」も、そうした温泉のある宿のひとつだ。

窓辺でくつろげる広縁もある昔ながらの和室
土地の味覚を取り入れた、宿のご主人の真心のこもった食事に舌鼓

 客室はすべて和室で、落ち着いた空間でゆっくりくつろげる。夕食・朝食は個室で提供され、家族や仲間内だけで落ち着いて過ごせるのがありがたい。料理は、馬刺しや鴨肉、ウドやきゃらぶきなどの山菜、きのこ、信州そばといった地域性を感じられるメニューが豊富。さらに、鍋やイワナの塩焼き、ニジマスの揚げ物なども次々と出てきて、そのボリュームにびっくり。デザートに至るまでフルコースで料理をいただき、おなかいっぱいで大満足。

手回しのコーヒーミルで豆を挽き、湯を沸かしてドリップコーヒー(200円)を楽しめる

 玄関のすぐ横にある山小屋風のロビーは食後の歓談にぴったりの場所。先代オーナーが手作りしたという暖炉があって、「雪国にきたな」という雰囲気を味わえる。コーヒーカウンターもあり、自分で豆を挽いて湯を沸かしドリップコーヒーを淹れられる。

内湯と露天風呂で宿自慢の温泉を満喫

 この宿の温泉は、「乗鞍高原温泉」を引湯したもの。硫黄の香りが漂う白濁湯は、一切加水されていない源泉100%かけ流し。内湯と、森を見ながらくつろげる露天風呂があり、翌朝までずっと入浴可能なので、朝目覚めたら「朝食前にひとっ風呂」なんてこともできてしまう。

 山深く都会の喧騒から離れた「Mt.乗鞍スノーリゾート」ではスキー・スノーボードのほか、スノーシューなどさまざまな冬の遊びを心ゆくまで楽しめる。さらに良質な温泉、おいしい料理まで味わえるのは、この上ない喜びだ。

「ピーポロ乗鞍」は温泉も料理も最高

■氷瀑を見にスノーシュー散策

落差約22mの「善五郎の滝」。厳冬期は幻想的な氷瀑を間近で見ることができる

 乗鞍高原は滝が多く、なかでも「三本滝」、「善五郎の滝」、「番所大滝」の大きな3つの滝は「乗鞍三名滝」と呼ばれている。このうち「善五郎の滝」は、冬季は滝がまるごと凍りつく氷瀑になる。ガイドツアーも行なわれており、スノーシューで遊歩道を歩きながら大迫力の氷瀑を見に行くことができる。

 高原内を通る県道沿いに「善五郎の滝」に向かう入り口があり、駐車場も整備されている。入り口から遊歩道が整備され、ここを通って滝つぼまで行くことができる。また、乗鞍高原にはスノーシューツアーを開催している施設があり、用具のレンタルもできるのでこうしたツアーを利用するのがおすすめだ。

雪道を通るのでスノーシューがあると歩きやすくなる
氷瀑が待つ「善五郎の滝」