■手回し充電やソーラー充電にも対応
防災用途を考えると、一番に気になるのは電源(バッテリー)でしょう。「エマージェンシーカラビナラジオ」では、容量2,000mAhのリチウムイオン電池を搭載していて、フル充電の状態でラジオなら約13時間、懐中電灯なら約7時間使えます。
充電時間は、USB-C端子経由で約2時間。このほか、手回し充電とソーラー充電にも対応しているのも防災向けとして便利な機能です。
手回し充電は、背面側に付いているハンドルをぐるぐると回すことで充電が可能です。また、ソーラー充電は上面にあるソーラーパネルで太陽光からのパワーで充電できます。ただし、いずれもフル充電までけっこう時間がかかるので、緊急充電用として考えたほうがよさそうです。
内蔵のリチウム電池は交換が可能なので、劣化してきた場合は新しいものと交換すればOK。本体は長く使用することができます。
■複数の手段で情報入手できるようにしておきたい
このほか、ラジオをキャンプ場での防犯対策として使うアイデアもあるそうです。「キャンプ場にもよりますが、サイトを不在にするときなど、テントの中でラジオを鳴らしておけば、人がいると思ってむやみに立ち入られたりしないかもしれません」(中山さん)
ラジオになじみがないと、「何に使うの?」って思うかもしれませんが、ラジオはアウトドアでも、防災用品としてもかなり重要な役割を果たしてくれるのです。
いまではスマホでいろいろなことができてしまいますが、バッテリーや通信環境の問題でスマホが使えなくなる事態も想定しておいたほうがよさそうです。複数の手段で情報が得られるようにしておくことが大切ですね。
【商品情報】
エマージェンシーカラビナラジオ(リラックス)
参考価格/4,950円(税込)
素材/ABS樹脂、ポリカーボネート、鉄、シリコーンゴム
サイズ/幅53mm×奥行き158mm×高さ49mm
重量/約220g
電源/リチウムイオン電池(容量2,000mAh)
充電時間/約2時間(USB充電)
連続使用時間/約7時間(懐中電灯)、約13時間(ラジオ)
周波数帯域/FM 76-108MHz、AM 522-1656KHz、SW 2.3-22MHz
https://www.sincere-store.com/view/item/000000003190?category_page_id=ct82
【取材協力】
WILD-1 ゆめが丘ソラトス店(神奈川県横浜市泉区ゆめが丘31番地 ゆめが丘ソラトス1 2F)
https://www.wild1.co.jp/shop/yumegaoka/
中山裕麻さん
プロフィール/大型テントの設営、液体燃料のランタンなど手間のかかる作業が大好きというWILD-1のキャンプ担当。幼少期からキャンプに慣れ親しみ、最近は家族や友人とのグループキャンプを楽しんでいる。手芸が得意という一面も!