キャンプ道具というと、キャンプでしか使わない道具と思われがちだが、実は日常や災害時にも使えるものがいくつもある。一番想像しやすいものはモバイルバッテリーだろうか。自立式のテントなども、災害時には避難所や屋外でもプライベートスペースを確保するために役立つが、このあたりもまだ想像できる範囲だろう。今回は、ほかにも日常や非常時に使える意外なものをまとめて紹介したい。

■断熱と電源

断熱レジャーシート、キャンプマット、折り畳みソーラーパネル

 まず紹介するのは「断熱レジャーシート」。薄いウレタンシートの片面にアルミが貼られたものや、いかにも機能的といった見た目のものがよく売られているが、筆者のポイントは柄選び。好きな柄のものなら、寒い日の室内にも敷きやすくインテリアの邪魔もしない。避難所で使用すれば柄がポイントとなり、目印としても役立つだろう。

 パッと広げるだけで使えるキャンプマットの「クローズドセルマット」もおすすめだ。断熱性に加えクッション性があるので、布で覆えば座布団や敷布団の代わりにもなる。急な来客時に、パッと手軽に用意ができる点も便利だ。

 必須アイテムであるモバイルバッテリーのサポートとして、パネルで充電できる「携帯型折り畳みソーラーパネル」がおすすめ。筆者が使っているパネルは、24W・3ポートのソーラーチャージャーで、各ポート5V/2.4A MAXというもの。

 20000mAhのモバイルバッテリーにつなぐと、晴天の朝から日暮れまで時間を要したが、ほぼフル充電できた。パネルはUSBポート付きなので、スマホへの充電も可能。自宅の窓辺でパネルを広げたり車内でも使用することがあるが、夏の車内は高温になるので注意が必要だ。

■携帯しておくと役立つもの

多機能ブランケット、ターボライター、ミニランタン

 携帯しておくと意外と役立つのが「アウトドア用の多機能ブランケット」だ。製品によって機能はさまざまだが、撥水性があり、コンパクトに収納できて携帯しやすいものがおすすめだ。避難所でとる食事のときに広げたり、ポンチョのように羽織れるタイプなら、着替えるときや携帯トイレを使用する際の目隠しにも役立ってくれるだろう。

 また、意外と出番が多いのが「ターボライターとミニランタン」だ。ターボライターは、自宅で料理をする際に素材を炙ったり、焦げ目をつけたりするときに便利でよく活用している。小さいサイズがキッチンでは扱いやすい。

 ミニランタンは、特に車内の足元や室内の隙間を照らすのに便利だ。小さいのでスマホのライトよりも場所や角度に自由が効きやすく、隙間に入った物なども探しやすい。切り替えで側面が光るタイプなら広く照らせて、夜の散歩や停電時の移動にも役立つだろう。筆者はどちらも普段使いのバッグに吊るすかたちで携帯している。