ワークマンの冬のベストヒットアイテム「メリノウール」。2020年のテスト販売で売り切れが続出し、去年も大人気で品薄に。今年もインナーの中にはすでにネット販売が終了した商品もある。
今回は、ここまで注目される人気の理由と、冬のインナーの代名詞、ユニクロの「ヒートテック」との比較検証をしてみた。
■高級でありながらも、多機能なメリノウール
メリノウールはウールの一種。オーストラリアやニュージーランドのごく一部で飼育されている、メリノ種という羊の毛のこと。もともと保温性が高いウールだが、その中でも最も品質がよく、暖かい高級なウールとされている。
メリノウールの特徴は高い保温力に加え、抗菌防臭効果も期待できる点。繊維内部が水分だけでなく、ニオイ菌も閉じ込めるため、汗をかいてもニオイにくく、衛生的だ。
また、濡れても乾きやすい性質があり、汗冷えしにくい。さまざまなアウトドアシーンで機能的に使えるため、名だたるアウトドアブランドで使用され、高価ながら人気が高まっている。
他にも天然素材のため環境に優しく、サスティナブルな長所も。最近では、再生可能でリサイクルにも適した繊維としても、注目が集まっている。
■破格の価格ながら、抜群の着心地のワークマン「メリノウール長袖丸首シャツ(薄手150)」
一般のウールよりも、高価格帯商品が主流のメリノウール。しかし、ワークマンの「メリノウール長袖丸首シャツ(薄手150)」(以下、ワークマンのメリノウール)は、メリノウール100%でありながら、価格は破格の1900円(税込)。発売当初は「あのメリノウールがこの価格?」と大きな話題となった。
現在ワークマンのメリノウールインナーは、男性用、女性用共にバリエーションが増え、選びやすくなっている。
安価な一方で気になるのは、ウールの肌触り。一般的にウールは肌に触れるとチクチクする印象がある。ワークマンでは「スーパーエクストラファインメリノ」と呼ばれる、メリノウールの中でも、高級な超極細繊維を使用しており、チクチク感が少ない。
筆者も実際に着用しているが、敏感肌のためか多少ごわつきを感じたが、洗濯を繰り返すたびに着やすくなり、現在は体に馴染む着心地が気持ちよく感じるほどに。
ワークマンの公式ホームページでも、体質により肌に合わない場合があると記載されているため、購入前に店頭で一度肌ざわりをチェックすることをおすすめする。