いつの時代も革新的な発想とテクノロジーでスキーシーンを驚かせるスキーブランドがELAN(エラン)。現在、エランの代名詞とも言えるのが左右非対称のスキーテクノロジー「AMPHIBIO(アンフィビオ)」。
このテクノロジーが発表されて以降、様々なモデルに採用され、その相乗効果を図るようにモデルチェンジが行われてきた。
そして今シーズン、このアンフィビオと共に「オールリゾートスキー」という新たなカテゴリーの提案として登場したニューモデルが「WINGMAN」と「WILDCAT」。エランらしさを感じさせながらも、その新しいコンセプトとテクノロジーに、今シーズンの注目アイテムとなりそうだ。
■やはりELANスキーはここから! 左右非対称スキー「AMPHIBIO」
現在、エランスキーの根幹を成すテクノロジーが左右非対称構造のアンフィビオテクノロジー。 スキーの外側がロッカー構造、内側がキャンバー構造というエランが独自に開発した他のブランドにはないスキーテクノロジー。
ロッカーによる操作性の良さ、そしてキャンバー部分は安定性をもたらし、様々な雪質、斜面においてもレベルを問わず、エランのスキーが乗りやすいと言われる最大の要因がこのテクノロジーにある。
■オールリゾートという新たなカテゴリーの提案とそれを実現したテクノロジー
今シーズン、“オールリゾートスキー”としてカテゴリーも新たにモデルチェンジしたのが「WINGMAN」と「WILDCAT」。名称の違う2つのモデルであるが、WINGMANがメンズモデル。WILDCATがレディースモデルということ。どちらも共通のコンセプトで開発されたスキーとなる。
オールリゾートスキーという新しいカテゴリー提案ということだが、シンプルに言えば、スキー場のあらゆる斜面、コースを気持ちよく滑ることができるスキーといったところ。自由自在にスキーを操り、ターンをする楽しみを、そのスキー場にいる誰しもが感じることができるのがWINGMANとWILDCATということになる。
両モデルともにセンター幅は80mm前後と、カービングにもゲレンデのパウダーも楽しめそうなプロポーションであるが、もちろん、サイズ感だけがニューモデルのトピックスというわけではない。やはりそこはエラン。これだけの幅広いターゲットを満足させるニューテクノロジーがふんだんに盛り込まれているらしい。
●アンフィビオとの相乗効果!? さらにその性能を引き出す発想とテクノロジー
WINGMANとWILDCATが雪質や斜面などにとらわれず、スキー場のどこを滑っても楽しい秘訣とは。もちろん、エランスキーの根幹を成すアンフィビオテクノロジーが採用されているということは、もはや言わずもがな。
そのアンフィビオをベースに新たに採用されたのがパワーラインテクノロジー。幅広いターゲットを想定し、全体的に軽快さが印象的な両モデルであるが、軽いだけでは、バタついたり、スキーが負けてしまう状況もある。スキー場のどんなコースでも軽快なターンを可能にするために必要とされる部分には適切な強化が施されている。
特に注目したいのが、スキーのインサイド側に配置された補強材となるシート(モデルによりカーボンかチタン)。これが、アンフィビオテクノロジーのキャンバー部分との相乗効果により、ターンの際に外足の内側、エッジグリップを安定させてくれるという。
また、スキーの芯となるウッドコアもインサイド側が少し厚く設計され、グリップ、安定感といった面ではシートともに大きく寄与している。
軽さ、アンフィビオテクノロジー、そして必要な部分には適切に強化されたパワーライン。これらが三位一体となって乗り手、雪質、斜面を選ばず、軽快なターンを可能にしてくるというわけだ。
●WINGMAN/WILDCATともにベストバイは、80 TIの160cm!?
オールリゾートという全てのスキーヤー、あらゆるシチュエーションをターゲットとするようなWINGMANとWILDCAT。サイズ展開、そしてカーボンシート、チタンシートとどれがいいのか、悩ましいところもある。
通常、こういった疑問については体格や技術、志向などによって細分化されてくるが、メーカー担当者からは、迷わず「80 TI」の160cm!という驚きの答えが返ってきた。
一般的に男性にとっては160cmというのは短いように思われる。そして、使用されているチタンシートというと、その素材の強さ、重さから、エキスパート向け、また体格の大きい欧米人を想定した補強材に使われることが多いが、WINGMAN、WILDCATにおいては、そのような不安はないとのこと。
むしろ、チタンシートについては、強さや重さということよりも、軽快さを犠牲にすることなく安定性に大きく寄与することになるという。また、長さについてもその安定性、そしてオールリゾートというカテゴリーにおいては、上級者であっても満足のパフォーマンスで、カービングにもパウダーにも扱いやすいセンター幅と多くのスキーヤーにとって“ちょうどいい”サイズとなっているという。
80 TIは両モデルらしさをいちばん体感できるモデルとなるのであろう。もちろん、体格や求めるものによって、別のモデルを選んでもその良さは十分に体感することができる。
●WINGMAN ラインナップ
写真左から
「WINGMAN 86 TI」価格:176,000円(税込)
サイズ(R):152cm(13.0m)160(14.0)168(15.0)174(16.0)182(17.0)
サイドカット:132-86-112
「WINGMAN 83 TI」価格:165,000円(税込)
サイズ(R):152cm(12.0m)160(13.0)168(14.0)174(15.0)182(16.0)
サイドカット:131-83-112
「WINGMAN 83 C」価格:154,000円(税込)
サイズ(R):152cm(12.0)160(13.0)168(14.0)174(15.0)182(16.0)
サイドカット:131-83-112
「WINGMAN 80 TI」価格:143,000円(税込)
サイズ(R):152cm(10.8m)160(12.4)168(13.0)174(14.4)
サイドカット:127-79-110
「WINGMAN 78 C」価格:115,500円(税込)
サイズ(R):152cm(10.8m)160(12.4)168(13.0)174(14.4)
サイドカット:127-79-110
●WILDCAT ラインナップ
写真左から
「WILDCAT 83 TI」価格:159,500円(税込)
サイズ(R):144cm(11.5m)152(12.0)160(13.0)168(14.0)
サイドカット:130-82-110
「WILDCAT 83 C」価格:148,500円(税込)
サイズ(R):144cm(11.5m)152(12.0)160(13.0)168(14.0)
サイドカット:130-82-110
「WILDCAT 80 TI」価格:143,000円(税込)
サイズ(R):144cm(10.0m)152(10.8)160(12.4)168(13.0)
サイドカット:126-79-110
「WILDCAT 78 C」価格:110,000円(税込)
サイズ(R)144cm(10.0m)152(10.8)160(12.4)168(13.0)
サイドカット:126-79-110