■メンテナンス方法は注射器で逆噴射!
そして、耐久性の高さも注目ポイントです。「なんと38万リットルの水を浄化できる性能を持っているので、長期間、フィルターを交換することなく経済的に使えますよ」(中山さん)。38万リットルと言ったら、1Lのボトルが38万本です。1日に10L浄水し続けたとしても、100年以上持つ計算になります。
もちろん、メンテナンスは必要です。でも、とても簡単で、「付属の洗浄用注射器を使って、本体の反対側から逆噴射するだけです。内部の残留物や不純物を外に排出できるしくみになっています」(中山さん)
このメンテナンス操作(バックフラッシュと言います)を行うことで、フィルターの機能が約98%回復するそうです。ちなみに、注射器といっても針は付いていませんので、危険ではありません。
■過信は禁物! 心配なら煮沸するのがおすすめ
とはいえ、本当にきれいになったかどうか心配だという人もいるでしょう。「そのまま飲むのが不安だということであれば、浄水した水をガスバーナーで5分以上、しばらく煮沸させてから飲むといいでしょう」(中山さん)
なお、浄水器があるからといって、過信は禁物です。基本的には、アウトドアでは川の水などをむやみに飲むのはやめましょう。あくまでも緊急時の対応策として考えてください。
【商品情報】
ソーヤー ミニ SP128(ソーヤー)
参考価格/5,500円(税込)
フィルター素材/Hollow Fiber(中空糸膜)
フィルター孔サイズ/0.1㎛
サイズ/全長13.5cm×直径3.5cm(最大)
重量/約41g
セット内容/PointONEミニフィルター、約0.5Lパウチ、ストロー、洗浄用注射器(針なし)
https://store.upioutdoor.com/products/sawyer-mini-sp128
【取材協力】
WILD-1 ゆめが丘ソラトス店(神奈川県横浜市泉区ゆめが丘31番地 ゆめが丘ソラトス1 2F)
https://www.wild1.co.jp/shop/yumegaoka/
中山裕麻さん
プロフィール/大型テントの設営、液体燃料のランタンなど手間のかかる作業が大好きというWILD-1のキャンプ担当。幼少期からキャンプに慣れ親しみ、最近は家族や友人とのグループキャンプを楽しんでいる。手芸が得意という一面も!