■2つ目は蝶結びを強化した結び方

同じく、まずは蝶結びにするところからスタート

 続いても、蝶結びにほんのひと手間を加えるだけで結び目の強度を上げる方法を紹介します。

 この方法も、まずは普段通りに蝶結びの形からスタートします。

中央の輪の中にクルクルっと…

 通常の蝶結びは、中央の輪の中に左右の輪を1度くぐらせて結び目を締め込むが、これを2度クルクルとくぐらせる。

この形になるはず

 より強度を高めたい場合は、左右両方の輪をそれぞれ2回ずつ潜らせる方法もあります。普通に使うならば、強度的には片方だけで問題ないでしょう。

引き締めて完成形

 結び目を引き締めて完成です。写真では紐が細いので違いが分かりづらいですが、蝶結び+ひと結びよりもこちらの方法の方が、結び目が小さく収まります。

結び始めに絡める回数を増やすだけでも効果あり

 ちなみに、さらに手軽な方法として、蝶結びを始めるときに紐を一度絡める手順のところで、1重多く絡ませるという方法もあります。この先の手順は、通常の蝶結びと同じでOK。これだけでも強度が高まります。

 ハイキング中に靴紐が解けてしまうと、結び直すのが面倒なだけでなく、思わぬ事故に繋がってしまう危険性もあります。紐が解けないに越したことはありません。

 いつもの結び方に、ほんのひと手間加えるだけなので、ぜひマスターしてみましょう。

結び方ひとつで登山のリスクを減らしましょう