■ここでも荷造り。小屋へ上げる荷物の仕分け作業が延々続く

助っ人の関西女子たち。笑いがたえません

 ヘリの離着陸場所は、川根本町のとある山の広場である。お世話になっている役場の担当者さんが、敷地内にある屋根付きの倉庫を借りてくれた。ここなら雨が降っても安心して荷造りができる。

 他の山小屋での仕事を終えた友人たちが、今日から強力な助っ人として参戦してくれる。彼女たちと、ここで待ち合わせ。遠く関西から駆けつけてくれた2人とは、久しぶりの再会だ。

 挨拶もそこそこにスイッチの入った私は、早速、ヘリ3便分の荷物を仕分けする。事前準備で荷上げのための物資を用意するにあたり、すべての総重量をメモしていたけれど、ヘリ便数分に分けてはいなかったから一緒にその作業を手伝ってもらう。うっかりしていた。一度に吊り上げられる重量には上限があるのだ(だいたい600kgほど)。

 軽油200kg、ローリータンク(天水を貯めるために使う)40kg、トイレットペーパー15kg(45ロール入り)×5箱…といった具合に重さを足し算ながら、他の荷とのバランスを見て割り振っていく。モッコ16kgとブルーシートの重さ(なんと1枚6.4kgもある)も足した。

 必要なものは、1つ1つ重さを測りながら入れていく。この作業はもともと1人でやろうと段取っていたから本当に助かった。そのまま1人だったら……と思うとチーンである。ありがたや。

 「段取り8割」と頭では分かっていても、実際に先を見通したり、予定を組むのが苦手だ。そんな私だから周りの人を振り回してしまうのだけれど、嫌な顔ひとつせず楽しんでくれる友に感謝。明日はいよいよ荷組みの作業です。

<「初めてのヘリでの荷上げ前編」もチェック>