最近のわたし。
花粉症がひどいです。くしゃみの我慢は身体に毒だと聞いたので、人がいないところでは大胆にしています。
先日、光岳の長野県側登山口、南信州遠山郷に行ってきました。地元の人たちと街のこと、山小屋の情報をシェアする。それぞれのアプローチで、同じ方向を見ている。もう大人なんだけれど、部活みたいで熱い。そんな時間を過ごしました。遠山郷、盛り上がってますよ。
匂わせますが、今シーズンは少し山に行きやすくなるのでは?! よい発表ができるといいです。
■この食材、救世主となるか!
光岳小屋はシーズン前に年に一度のヘリの荷揚げである程度食材を運ばなければならない。長野県側は、特に3年に一度のペースで下の林道が崩落し、「今年はもう通行止めだから」なんてこともある。そうなったときも食材を捨てずに済むよう、傷まないものを使いたい。
また、サラダなどの生野菜を出すのは難しいし、ストッカーの容量に限りがあるため、お肉や魚は夕食朝食で使えるくらいしか山小屋には置けないだろう。ランチで使うのは難しい。
そんなことを考えながら、山小屋のランチ向け食材を構想し、行ったり来たり、進んだり戻ったりしながら辿り着いた食材は「クスクス」である。
北アフリカや中東エリアを発祥とする食材なのだが、皆さんはご存知だろうか? 恥ずかしながら私は、タブレのような、サラダにちょびっと入っているくらいの「ほんのりクスクスを感じる」程度の料理しか食べたことがなかった。海外を旅した友人が、ハッピーアワーでクスクスばかり食べていたと聞いて、そういえばクスクス料理はヨーロッパの山小屋でも提供されていたな、と以前見たテレビ番組を思い出した。
クスクスは、粒々していてお米のようだし、見た目はキヌアや粟にも似ている。まるで穀物のようだけれど、「世界最小のパスタ」とも呼ばれている。そう、小麦である。
そしてクスクスの魅力は、なんといっても加熱後乾燥させてあるので、同量の熱湯を加えれば短時間で戻せることだ。燃料の消費が少なく済むので、山にぴったりじゃない?