■「いくたまさん」で4回目のおみくじ! その結果は!?

 200円と引き換えにおみくじを受け取る。そっと開けると、そこに書かれていたのは、

 イヤーッ、「平」!!!

四度目の平(泣)。内容は4つとも、願い事は人の力の助けで叶いますが商売は悪い、というものであった。

 3回までは奇跡だとはしゃぐことができたが、さすがに4回目となるとドン引きである。神様のメッセージだとしてもちょっとクドい! どれだけ私の人生は平たいのか。

 思わず巫女さんに「4回目の平なのですが」と訴えると、少し驚き、そしてすぐににっこりと「それだけ平穏に過ごせるということですよ。素晴らしいことですよ」と答えてくれた。

 なるほど! そういえば私は小さなことに怯えがちな性格で、「静かな湖で、勝手に騒いで溺れているイメージ」と揶揄されたことがある。

 神様は4度に渡り「落ち着け」と言ってくださっているのではなかろうか。

 「平」のおみくじを握り、心を鎮めるために境内を歩く。花のつぼみが赤くつき、鳥が鳴き、ほのぼのと春の訪れを伝えてくれている。

 いくたまさんと深くゆかりのある俳人・井原西鶴の銅像もあり、

井原西鶴の銅像。平成4年(1992年)、西鶴生誕350年記念として建立された。西鶴は生國魂神社で寛文13年(1673年)に俳諧の大イベント「万句興行」を行い、その名が広く世に知られることとなった。

 「人生はあなたが思うほど悪くない」

 そんな言葉を掛けてくれた気がした。

 

 春のいくたまさんは、とてもやさしかった。また来よう。

 さて、家に帰って調べてみると、「平」とは、北斗七星の動きを十二支に一致させて吉凶判断に用いた「十二直」からきているようである。

 「十二直」のWikipediaによると、「平」は「物事が平らになる日」で、「結婚、道路修理、旅行」が吉とある。結婚と道路修理は難しいので、旅行一択である。

 いざ、おみくじジャーニーは続く!