関西で雪景色が綺麗な山といえば必ず名前が挙がる、奈良県と三重県の県境に位置する高見山(たかみやま)。標高1,248mの高見山は春から秋にかけても人気の山であるが、年間を通して一番登山者が多いのが冬である。その理由は”霧氷”。

 「関西のマッターホルン」という別名で呼ばれている高見山は、山頂にかけて鋭く尖った様な山容であるためその呼び名が付けられた。そういった地形のため風がよく吹き、美しい樹氷を見ることができるのである。

■霧氷を見に実際に高見山へ登ってみた

この日の登山口付近には積雪はなく、よく整備されている杉並木の中を歩く。奈良県吉野郡は吉野杉が名産だ

 筆者も美しいと名高い霧氷を一目見たいと思い、高見山へ赴くことに。高見山の登山ルートはいくつかあるが、今回登ったのは「たかすみ温泉」から山頂までのピストンコース。標高差は800m弱、往復の行動時間は5時間ほどだ。

 この霧氷見たさに登山客が絶えず、毎年冬季には奈良交通より「霧氷バス」が運行している。また、車でも大阪市内から1時間半と好アクセスなのも嬉しいポイントだ。登山口のそばにあるたかすみ温泉の駐車場は無料で使用可能で、登山届入れも設置されている。よって、今回はこちらの駐車場に車を停めさせてもらうことに。

・霧氷バス(奈良交通)の運行情報
運行期間:2023年2月4日(土)〜2月23日(日)土日祝日限定
運行区間:
行き(片道)榛原駅(近鉄大阪線)→高見登山口
帰り(片道)たかすみ温泉前→榛原駅(近鉄大阪線)
運賃(片道):大人1080円 小児540円

URL:https://www.narakotsu.co.jp/rosen/rinji/2023muhyoubus_takamisan.html