華やか……! 思わずそんな言葉がポロッと出る生田神社。JR三ノ宮駅、私鉄各線三宮駅より北へ徒歩10分。それまでオシャレなカフェや飲食店が並ぶいくたロードがあり、神社に着くまでの誘惑が多いが、負けず歩いていると威厳ある大きな鳥居が見えてくる。

創建後はしばらく神戸市内の「砂山(いさごやま)」という地に祀られていたが、川の氾濫に遭い、799年現在の場所に移された

 どーん! 生田神社は稚日女尊(わかひるめのみこと)の神託を受け、201年に建てられた。つまり、1800年以上もの歴史を持つ由緒ある神社なのだ。

 しかも、「神戸」という土地の由来も、この生田神社にあるというからすごい。806年、生田神社の神様をお世話する44戸の家「神戸(かんべ)」が作られ、それが「神戸(こうべ)」という地名になったという。

主祭神の稚日女尊(わかひるめのみこと)は縁結びのご利益があり、恋愛成就・良縁成就のパワースポットとして知られている
美しい花手水。縁結びのお守りやブレスレットも可愛いし、絵馬もハート型やファミリアベアーのものがあるし、すべてオシャレだ
境内の北側には、「生田の森」が広がる。1180〜1185年には、ここで源平合戦が起こったのだ。生田の森は何度も戦火や自然災害の被害に遭いながらもその度に復興。「蘇る神」として信仰されている