ああ、晴れ渡る空がなんとよく似合う! 阪神甲子園駅からすぐにある、高校球児たちと阪神タイガースの聖地、甲子園球場。その大きさと雄大さに思わず見惚れてしまう。
■今年100周年の甲子園球場を横目に素戔嗚神社へ
甲子園ができたのは1924年(大正13年)。この年が十干、十二支の最初の「甲(きのえ)」と「子(ね)」に当たり、とても縁起がいいということで、「甲子園」という名前になったそうだ。そして2024年の今年、甲子園は100周年を迎える!
見ているだけで楽しくなるが、今回は、甲子園に来たわけではなく、目的は阪神甲子園球場のライトスタンド側の場外に位置する「甲子園素盞嗚(すさのお)神社」である。
そこで、甲子園の入り口から向かって右をぐるりと周り、てくてく歩く。
さあ到着! 素戔嗚神社は300有余年の歴史を持つと伝えられている由緒ある神社。
武庫川は昔、大雨が降るとすぐに氾濫し、土地に水害を及ぼす暴れ川として、人々を悩ませていた。この神社は、武庫川の分流だった枝川(えだがわ)と申川(さるがわ)の、ちょうど三角州の辺りに祀られ、武素盞嗚尊(すさのをのみこと)がヤマタノオロチを退治した武勇にあやかり、治水、安泰を願って創建されたとされている。
つまり、野球の神様というわけではないのだ。しかし、昨今では「横に甲子園がある」という、あまりに最高の場所柄ゆえ、高校球児や阪神タイガースファンたちが必勝を祈願しに訪れるという。