今回の目的地は、日本三体厄神のうちの一つ、門戸厄神(もんどやくじん)である。阪急宝塚線の「門戸厄神駅」を下車し、 北西へ700m。のどかな畑の横を通り、坂をエッチラオッチラ上り10分ほど歩けば、「門戸厄神」にたどり着く。正式には「門戸厄神東光寺」、地元の人には「厄神さん」と呼ばれ、親しまれている。
天長6年(829年)、嵯峨天皇が41歳の厄年の際、愛染明王と不動明王が一体となった「厄神明王」があらゆる厄を打ち払うという霊感を得た。そして空海に祈祷を命じ、空海は厄神明王を三体刻み、厄除祈願を行ったと伝えられている。
空海由来とはなんと頼もしいのだろう。本当に「厄年」とは不吉な響きである。神仏に頼んででも回避したい。苦しい、災いが起こるというイメージだし、実際、私も33才の大厄は散々だった記憶がある。
しかし、今私は数えで55才。厄は61才までないはずなので、ふっふっふ、余裕よ余裕……と思っていたのだが、早見表を見ると。
イヤーッ!! 55才って小厄じゃないか(震)!!
知らない方がよかった。意識してしまう。ネガティブな情報に引っ張られるタイプなのに!
騒いでも時すでに遅し。見てしまったものは仕方がない。覚悟しなくては……。