■由緒ある生國魂神社でおみくじを引いたら……

 そんな由緒のある神社で、私に微妙な奇跡が舞い降りた。2022年から23年にかけての1年の間に3回も「平」が出たのである!

 「平」――。1回目、この文字を見た瞬間は、おみくじ業者の誤字だと思った。半世紀生きてきて、それなりの数のおみくじを引いてきたが、初めて見た! それもそのはず、全国に8万社ほどある神社で「平」のおみくじが入っているのは、わずか8社。しかも出る確率はわずか2%なのだとか。「波風のたたない平穏な運気」の意味らしい。2%の確率の割にはフツーな運気である。

1度目の平(!) 

 このときは「珍しいものを見た。ラッキーラッキー!」くらいだった。しかし別の日お参りにきておみくじを引いたら、またもや「平」が出た。さすがに驚いて宝くじを買った(200円当たった)。

2度目の平(仰天)

 さらに2023年の2月、いくたまさんに行き「去年は2度も平が出たなあ」と思い出しつつおみくじを引いたら、またもや出たのである。「平」が!

3度目の平(震)

 巫女さんの手前冷静を装ったが、私は正直ひっくり返る寸前であった。これを偶然で片づけていいのだろうか。神様が私に何かメッセージを伝えようとしているのではないのか!

 その意味を探るべく、3月、私はもう1度この地に赴いたというわけである。春の晴天に背中を押されるように、本殿にお参りを済ませ、おみくじを引いた。

いくたまさんのおみくじ