■支点の間隔は「両手を広げた状態」、高さは「目線」を基準にする
支点となる木の選び方を頭に入れたら、続いてちょうどいい木の間隔について覚えよう。
全長サイズにもよるが、ハンモックの設営には3〜4.5mほどの間隔が必要となる。この長さは、両手を水平に広げた状態(ほぼ身長と同じ長さ)を基準に測ることができる。
ストラップを設営する高さは、1.5〜1.8mが1つの目安。この高さは、自分の目線の高さと同じくらいの場所を目安にするといい。支点の間隔が広い場合は、目線より少し高い場所に設営する。
ちなみに、ストラップは支点にダメージを与えないテープ状のものを選ぼう。キャンプ場などでは、緩衝材の使用が設営条件の場所もあるので、その場のルールに従うこと。
■本体の高さは「お尻の位置」を基準にする
張ることができたら、最後にたるみを調整しよう。ハンモックはピンと張らず、少したるみを持たせた状態くらいに張るのが使うやすい。
調整する時の目安として、ハンモックの真ん中の前に立った時に、本体がお尻より少し下にくるくらいの張り具合に調整してみよう。
これくらいに張ると、乗り降りするのに快適な高さになる。適度なたるみもあり、張り過ぎた状態よりゆったりと寝られるはずだ。とはいえ、寝心地はお好みなので、これを基準に自由にアレンジしていただきたい。
このように、「ここに張れるかな……」と迷った時は、自分の体をメジャー代わりにして支点の間隔や太さを測ってみるといい。慣れてくれば、次第に感覚でちょうどいい太さや距離がわかるようになってくる。いろいろと試して、手持ちのハンモックに合う張り方を探してみよう。
撮影協力:エクスペド