■実際にお湯を沸かしてみましょう

じつは新作が出ても、既存モデルも引き続き併売されるとのこと。その理由は最大火力の設定が異なるからだそうです。
最大火力が2,269kcal/hだった既存モデルに比べて、新作は燃費を改善するために、あえて最大火力を1,335kcal/hに抑えています。それによって、100サイズのガス缶1つで約12Lものお湯が沸かせる省エネ設計になっています(既存モデルは約10L。カタログ掲載数値参考)。

実際に、フィールドでお湯を沸かして比べてみました。
カタログ上は既存モデルは500mlのお湯を沸かすのに約100秒、新モデルは約120秒とあります。気温0℃の中でテストをしてみたところ、同量のお湯を沸かすのに新モデルの方が1分弱ほど長く時間がかかりました。
急ぎでお湯を沸かしたいか、それとも燃費を考慮したいかで、選ぶべきモデルは変わりそうです。グループ登山や縦走など、使用回数が多くなりそうな使い方には、特に新モデルが有効だと感じました。
その他の検討要素としては価格。既存モデルがゴトク付きで¥17,500(税抜)なのに対し、新モデルはゴトク別売りで¥23,636(税抜)。ちなみに、もっともシンプルで安価な「ジップ」の既存モデルは¥12,500(税抜)。この価格差をどう考えるかは、ユーザーによって見解が分かれるところでしょう。
とはいえ、この新作の発売は春の大きなトピックになりそうです。よりユーザーフレンドリーに生まれ変わった「ジェットボイル ジップ0.8L」と「ジェットボイル フラッシュ 1.0L」、ぜひ店頭で触れてみましょう。
<製品情報>
「ジェットボイル フラッシュ1.0L」
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1824351
「ジェットボイル ジップ0.8L」
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1824350