低山小道具研究家として、2024年もさまざまなアウトドア道具を試してきました。2024年に私が買って良かった! 使って良かった! 道具のTOP5を紹介いたします。
■CB缶を使ったランニングコストの抑えられる軽量ストーブ
第5位は、SOTOの新作バーナー「レギュレーターストーブ TriTrail」です。
アウトドアで使用するガスのランニングコストを抑えたい! 冬は野外でお鍋を楽しみたい! そんな時に強い味方になるのが、スーパーなどで気軽に購入できるカセットボンベです。カセットボンベの利点は価格だけではなく、日本全国の商店やコンビニなどでも入手しやすく、燃料を持ち込めない飛行機移動時に頼りになる燃料の1つとも言えます。
カセットボンベを使用できるガスストーブは他にもありますが、こちらはチタンの脚を採用し、本体重量を135gとかなり軽量に仕上げた持ち運びやすいモデル。構造的に、低重心で使用できるので、調理時の安定感が高いのもポイントです。
飛行機移動時だけでなく、重量や収納性を極端に考えなくて良い登山に、手軽に使用できるガスストーブです。
■バックパックはやっぱりバランスで選ぶのがいい
4位には、ミステリーランチの「レイディックス47」を選びました。
荷物が重かった時代のバックパックは、荷物を効率良く収納し、背負い心地や歩きをサポートする機能が充実していました。しかし、現在は荷物が軽量化されたことにより、サポートする機能を最小限にして、重量を抑えた製品が増えています。
ミステリーランチのレイディックスシリーズは、軽量でありながら、荷物を入れた時のバランスを適正に保つことで、重心が後ろに引っ張られることがありません。逆に、後ろから押されるような重心バランスになるため、歩きをサポートしてくれるのです。長年の技術の蓄積から生み出される作り込まれたウエストやショルダーハーネスの構造も良く、多少荷物が重くても軽快に歩けるバックパックだと思います。
ちなみに、パーゴワークスの「ラッシュ11R」同じような構造です。こちらはトレラン用のバックパックですが、重心バランスがレイディックス47と似ています。走ることをサポートするために、荷室を上げて。さらにフロントにボトルポケットを2つ取り付け、荷物の重さで推進力を少しでも得られるように設計されています。